BOND WATCHES

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※ブログの方にアップしていた記事ですが、こちらに転載しました。(2022.4.16.)
映画007のジェームズボンドが劇中で使用している時計、いわゆるボンドウォッチについてまとめてみました。ボンドウォッチに採用された歴代の時計はロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスター等多々あるのですが、それらは他のサイトに任せるとして、当サイトではボンドウオッチとして採用された、全てのセイコーのデジタル時計に絞ってまとめてみようと思います。

日本製の腕時計が初めてボンドウオッチとして採用されたのは2代目ジェームズボンドのロジャームーアからで、1977年の私を愛したスパイで初めて国産時計としてセイコーのデジタル時計が採用されました。その後も連続して4作に渡りセイコーのデジタル時計はボンドウオッチとして採用され、ハイテクな付加機能を持つ秘密兵器としてジェームズボンドの任務をサポートしてきました。
1973年から発売されたセイコーのデジタル時計はボンドウオッチに採用された頃は多機能化への発展途上の真っ只中な時期でもあり、製品そのまま劇中に使用しても十分耐えうるハイテクなルックスも相まって、ジェームズ・ボンドの腕に巻く秘密兵器としてまさに最適なセレクトだったかと思います。

ということで、以下に007に採用されたセイコーデジタル時計についてまとめてみようと思います。(他のサイトからの画像引用等をせず、全て自前のサンプルによる紹介は世界初かと思われます。また、以下、各時計の登場シーンについてのネタバレを含みます。)

まずはざっくりと表にまとめてみました。採用されたのは以下の5本で全てセイコー製になります。登場シーンは吹き替え版での冒頭からの経過時間で、デジボーグはここに記載した時間以降にも登場しています。

公開年タイトル登場した腕時計
(リンク先は当サイトでの紹介ページです。)
登場シーン
第10作1977The Spy Who Loved Me
邦題:私を愛したスパイ
SEIKO / 0674-500905:18
第11作1979Moonraker
邦題:ムーンレイカー
SEIKO / MEMORY-BANK CALENDAR
M354-5010 (5019)
1:29:06
第12作1981For Your Eyes Only
邦題:ユア・アイズ・オンリー
SEIKO / H357-5040 HYBRID2:03:52
第13作1983Octopussy
邦題:オクトパシー
SEIKO / G757-5020 デジボーグ
SEIKO / テレビ時計
デジボーグ
40:40
49:29等
TV時計
40:50
2:01:43

(ちなみにデジタル以外の国産時計では第14作のロジャームーア扮する最後の007の「A View To A Kill / 007 美しき獲物たち」でセイコーのアナログクオーツクロノグラフ7A28-7020(当サイトでのご紹介はこちら)があり、その他にもセイコーのダイバーも2本採用されていますので、国産時計としてはデジタル5本、アナログ3本のトータル8本がボンドウオッチとして採用されたことになります。)

以下、各映画タイトルと共に個別にご紹介します。各時計の詳細はリンク先の当サイトでの紹介ページをご覧下さい。

The Spy Who Loved Me (007 / 私を愛したスパイ)

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めでたくボンドウォッチとして初めて採用された国産時計、セイコーのデジタル0674です。下の画像は国内向けの0674-5000で、実際ジェームズボンドの腕に巻かれていたのは、文字板グラフィックとベルトの異なるこれの海外バージョンの0674-5009になります。詳細はこちらをご覧下さい。シンプルで端正に整ったデザインが魅力的なモデルです。

劇中ではケース上部から指令をプリントしたテープがカシャカシャとアナログなタイプ音を出しながら打ち出されていました。テープは見るからに当時のダイモで打ったと思われるテープです。現状のテプラの様な熱転写型のプリンターでなく、文字の型を押しつけ文字を浮き上がらせるダイモの構造がこのちいさい時計に収まっているとすると、それはそれですごいハイテクメカですね。

劇中に登場する、潜水艦にもなるロータスエスプリと。

Moonraker(007/ムーンレイカー)

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採用2本目はセイコーのメモリーバンクカレンダーM354-5010です。(5019と記載されているサイトも多々ありますが、外観上は同じに見えます。その違いは何なのか現状不明です。)2面液晶を採用しており、通常の時刻表示とカレンダー表示を切り替えることのできる時計です。ここでご紹介してますこのモデルのみ海外バージョンで実際ボンドの腕に巻かれていたものと同じモデルになります。

下が通常時刻表示状態。劇中では裏蓋を開け小型爆弾を取り出し、ワイヤードで時計で起爆させボンドが脱出するのに使用されています。おとなしい顔つきながら、ジェームズボンドの危機を救うという意味では採用されたセイコーデジタルの中では一番過激に役に立ったモデルかと思います。

ちなみに下は国内バージョンのM354-5000。他のモデルは国内、海外モデルの差は微小なのですが、このモデルのみ一見して文字板の青いグラフィックが異なりますので上の海外バージョンの入手に至りました。

For Your Eyes Only(007 / ユア・アイズ・オンリー)

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採用3本目はデジアナハイブリッドなモデルのH357-5010です。詳細はこちらをご覧下さい。

これも実際使用されたのはこれの海外仕様バージョンのH357-5040になります。このモデルとの違いは6時位置のクオーツマークがALARM-CHRONOGRAPH表示になっており、更に映画に登場したモデルには本体上部にA159あたりのスピーカーのスリット穴のあるパネルが直に張り付けられています(もしくは合成かも)。で、そのパネルにSEIKOロゴがある為、オリジナルのベゼル下部のSEIKOロゴは消されています。また背面にはメッシュのスピーカーらしきものも追加されていますので、正面に貼り付けられた上部のスリットはマイクの想定だったのではと思われます。

劇中では最後の最後に液晶表示部に合成で赤いLED表示のスクロールによるテキスト(COME IN 007)と音声で通話を受ける機能が披露されていますが(このシーン、腕と時計が微妙にズレるので、実際腕に巻かれてない様ですね)、ボンドは相変わらずな理由で応対せず、最後は非常にかわいそうな扱いをされてしまうモデルでもあります。
で、他のモデルはほぼセイコーオリジナルのまま劇中で使用されているのですが、(TV時計は試作品使用ですが)このモデルのみ前述した様にデザインに明らかに手が加えられているので、フォトショで作ってみました。下の画像、右が劇中に登場する状態です。(かなり適当ですが、オリジナルもこの位適当ですw 上部に追加したスリット穴のあるパネルを持つA159のジャンク品は昔持っていたのですが、既に売ってしまったので、現物での再現はできませんでした。)

ちなみに私を愛したスパイで潜水艦になるボンドカー、ロータスエスプリはこの回でロータスエスプリターボになっており(という事はもう潜水艦機能は無いのですかね?)、さらに途中でホワイトボディーモデルから濃いオレンジ色のモデルに乗り換えています。何故に乗り換えたかは是非ご覧になりご確認ください。エスプリ好きにはかなり衝撃的なな乗り換え理由です。

Octopussy(007 / オクトパシー)

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前作のユア・アイズ・オンリーでの最後の時計の扱いでセイコーからクレームが来たのか、今回はセイコーデジタルが2本も登場します。まずはG757、通称デジボーグです。こちらも国内仕様のG757-5000ですが、ボンドの腕に巻かれているのは黒いベゼル上部のSlver Waveの表記がSPORTS 100に変更された海外モデルのG757-5020になります。

劇中では発信器を仕込んだ卵形の宝飾品のありかを探す探知機の役目をしています。左上のアナログ表示部をストップウオッチモードにして、いかにもレーダーが起動している様に見せ、発信器の方向を示す赤い点滅を合成していました。その他純粋に時刻を確認するシーンでも何回か登場しています。

当サイトでも何度も登場させてますが、私はこのデジボーグが好きすぎてApple Watchのフェイスを作ったり、

横幅の広いfitbitでは秒表示部をダブルにしたデジデジボーグなどを作ったりしてました。他とのコラボによりへなちょこな復刻ばかりされてるデジボーグですが、そろそろ本家が本気できちんとした復刻を出して欲しいものです。

同作品で登場するもう一本は、こちらのテレビ時計です。下はセイコーから発売されたDXA001(サイトでのご紹介はこちら)ですが、劇中に登場しているのは販売されたモデルとは異なる試作品レベルのものが登場しています。

こちらは1982年6月16日にプレス発表時に配布された資料です。製品はその数ヶ月後に発売でしたので、オクトパシーの劇場公開時(1983年6月)には既に製品は発売されていましたが、撮影時にはまだ製品版は無いので、劇中ではこのプレス発表時の画像のモデルが登場してます。しかしプレス発表の製品画像ではコネクター部にはTELEVISION WATCH、テレビ画面下にはSUWA SEIKOSHAとありますが、劇中に登場しているものではそれぞれSEIKO TV WATCHとSEIKOに変更されています。

で、公に世界初で発売されたテレビ時計はこのデザインなのですが、

その後コストダウンが図られ発売されたモデルDXA002はこの様なシンプルなデザインになり、こちらの方がよりボンドウオッチに近いです。

またテレビ画面はオリジナルは白黒画面ですが、カラー画面が合成されていました。ボンドは最初にこの時計を見た時にテレビ時計に直結したビデオカメラで遊ぶのですが、それと同等なことを当サイトでは白黒のオリジナル画面で再現したりもしましたので、宜しければこのTV時計を紹介してますこちらのページをご覧ください。実際の任務においては気球の上からQがビデオカメラで撮影した映像をテレビ時計で受け、逃げる相手の位置を知る事に使用されます。

最近の007にはこういった秘密の機能を持つ腕時計は登場していない様ですが、やはりスパイの腕時計は何故か幾つになっても男心をくすぐられる、腕に巻く秘密兵器であって欲しいものです。・・・以上、ボンドウォッチに採用された全てのセイコーデジタル時計のご紹介でした。(2022.2.11.)

2022.2.19.追記・・・ムーンレイカーで使用されたM354の海外バージョンを入手したので、それに伴い画像差し替えと記事修正しました。

2022.4.16.追記・・・ブログのページからこちらのメインコンテンツの方に移転させました。また、こちらのページでそれぞれをApple Watchで再現させた記事をアップしていますので、併せてどうぞ。

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