1970~80年代の映画007のボンドウォッチとして採用された5本全てのセイコーのデジタル時計をApple Watch上で再現してみましたので、まとめてご紹介します。(各時計についての詳細はこちらをご覧ください。)
The Spy Who Loved Me (007 / 私を愛したスパイ)
まずは私を愛したスパイでボンドウォッチとして初めて採用された国産時計、セイコーのデジタル0674です。下の画像は国内向けの0674-5000で、実際ジェームズボンドの腕に巻かれていたのは、文字板のグラフィック表示の異なる(QUARTZ表記の後のLC表記の追加と右上部の四角い黒い2つのグラフィック表示の廃止)これの海外バージョンの0674-5009になります。
で、こちらが0674-5009を作ってみたフェイスです。このシリーズの中で一番シンプルなだけに一番苦労しました。そのまま文字板部だけを表示させても文字板が小さすぎてイマイチなのとスマートウォッチでの再現ならば機能も追加しよう、ということで、液晶表示部を大きくし、オリジナルはボタンを押すと表示される月日年を上部に常時点灯とし、その上に歩数とバッテリー残量を追加しました。
映画でのシーン同様、本体上部も画面内に表示しテープが出てくる様なアニメーションも考えたのですが、どうもうまくまとめられなかったので、この様なデザインに落ち着きました。
Moonraker(007/ムーンレイカー)
採用2本目のメモリーバンクカレンダーM354-5010です。2面液晶を採用しており、通常の時刻表示と下の様なカレンダー表示を切り替えることのできる時計です。
これを再現したのがこちら。カレンダー表示でなく、通常時刻表示での再現です。上の0674同様、画面を大きくし、バッテリー残量表示、心拍数、歩数、アクティビティリングを追加しています。
アクティビティリングがあるとApple Watchっぽくて良いですね。再現の話抜きにしても普通にこういうデジタル時計があっても良い気がします。
For Your Eyes Only(007 / ユア・アイズ・オンリー)
3本目はデジアナハイブリッドなモデルのH357-5010です。劇中では上部LCD部に赤いLED表示の文字がスクロール表示されていました。
で、再現がこちら。上の液晶部は赤い文字のスクロール表示の再現のみとし、その分、デジタルな時刻表示は下のアナログ文字板部に表示させました。スクロールして出てくるテキスト「■COME IN 007」は最初はそれ風なフォントで作ってましたが、どうもイマイチだったので、オリジナルの映像をキャプチャーし入れ直しました。
四隅のビスは悩んだのですが、この時計のアイキャッチな部分でもありますので残しました。
実際のアニメーション表示している様です。オリジナル同様、中途半端な位置で文字が消える様にしました。
Octopussy(007 / オクトパシー)
4本目はセイコーG757、通称デジボーグです。劇中では上のアナログ表示部をストップウオッチモードにして、いかにもレーダーが起動している様に見せ、発信器の方向を示す赤い点滅を合成していました。こちらも下の画像は国内仕様のG757-5000ですが、ボンドの腕に巻かれているのは黒いベゼル上部のSlver Waveの表記がSPORTS 100に変更された海外モデルのG757-5020になります。文字板もアナログ表示部外周の数字の廃止、右上部のTIME TIMER ALARM等の機能表示部の下地の黒の廃止など異なります。
で、作成したのがこちらです。レーダーの様なアニメーションも再現しています。
これまで作ってきたデジボーグのフェイスがあるのですぐできるかと思いきや、文字板のグラフィックの変更や、アニメのタイミングの検討等、意外と時間がかかりました。
動画です。中々良い感じにできたかと思います。
最後の1本は、同オクトパシーに登場したこちらのテレビ時計です。下はセイコーから発売されたDXA001ですが、劇中に登場しているのはこの販売されたモデルとは異なる試作品レベルのものが登場しています。
で、再現がこちら。劇中の試作デザインでなく、上のDXA001ベースにしています。で、下のテレビ部にはジェームズボンドが表示させて喜んでた映像をカラーの動画で再現させました。
ボンドウオッチの再現云々の前情報がないと単にエロい時計ですw
劇中の映像との比較。
動画です。常用にはかなり勇気がいります。
以上、ボンドウオッチに採用されたセイコーデジタル時計のApple Watch上での再現のご紹介でした。
Apple Watchでの自作フェイスの表示にはClockologyというiPhoneアプリを使用しています。自作フェイスをApple Watchに表示させたい方にはオススメなアプリです。(こちらでご紹介してます。)(2000.4.16.)