ZODIAC / ASTRODIGIT LCD CHRONOGRAPH

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1977年発売のZODIACの液晶デジタル時計のASTRODIGIT LCD CHRONOGRAPHです。この時計、ビンテージデジタル時計の中でも極めて入手が困難なモデルなのですが、とあるルートからめでたく私のところにやってきました。

何しろこの液晶ディスプレイの上下でツートーンになっているデザインがカッコイイです。シルバーの部分は黒い箇所よりもワンクッション段差がありひと回り大きくなっており、それがが帽子を被ったどんぐりみたいでかわいくもあります。カラバリが 他に2種類(オールシルバー色とシルバーと金のストライプ状ツートーン色)あるのですが、この黒xシルバーモデルがやはりダントツのカッコ良さです。

色だけでなく、ステンのシルバーのヘアーライン仕上げと黒塗装部の少し梨地感のあるマットな塗装との素材感のコントラストも良いです。ZODIACにはASTRODIGIT名で違うデザインのLCDモデル、LEDモデル、機械式のミステリーダイヤルのモデルが存在します。

置くとベルトの構造が特殊でピーンと伸びた状態になります。この本体とベルトのシームレスなデザインが素晴らしいです。

私が入手したものはタグと専用ケースが付いた、ほぼNOS状態です。この時計はスイスのラ・ショー・ド・フォン博物館(Musee International d’Horlogerie)に展示されている様で、いつか訪れてみたいものです。

バックル部にはzodiacの刻印があります。

専用のケースはこんな。かなり小ぶりです。

開けた状態。蓋の裏にはZodiac ASTRODIGIT 32768 HZ QUARTZと記載されています。

拡大。少し窮屈そうに収まってます。

で、ベルトに付いたタグ類を外してまた撮影。同じ様な画像の繰り返しすみません。なにしろカッコイイもので。

大きく突出したボタンの色もシルバーのところには黒、黒いところにはシルバーと互い違いの色にしているところがまた良いです。液晶窓の枠はミラー仕上げになっていますので、見る角度によりシルバーの枠が見えたり見えなかったりします。

機能的には通常の時、分、秒表示、ボタンを押しての月、日表示と1/100秒クロノグラフがあります。2つボタン(修正用の指では押せない小さいボタンも右下にあります。)によるちょっと特殊なモードの切り替え操作が分かりにくく、まだちゃんと把握できていません。当時の広告には13の機能があると記載されていますが、、、謎です。また、よく見ると時分の間のコロンが「:」でなく「.」なのですが、当時の広告を見ると「:」のものもあり、これも謎です。

通常の時刻表示で秒を日にち表示に変更することもできます。下の状態で1時5分、5日です。

左下のボタンを押すと照明のライトも点灯します。

腕に巻いた状態。非常に腕になじみます。

もう一枚。

で、背面を見ると下の画像赤矢印部の面が黒いので、このケースは一旦全面を黒く塗装した後に側面や上部のシルバー部分を切削して塗装を剥がし、このツートーン外装にしているかと思われます。シルバーの帽子部分でツートーンなデザインならば、青矢印部の面は黒いままでもよかったのでは?とも思いますが、それだと明確に分けすぎ、分かり易すぎ、でシルバーにしたんですかね?ボタンの配色のフェイント具合からも当時のこの時計のデザイナーがそんな判断をしたのかな?・・・等ということを考えながらディティールをまじまじと眺めるのも楽しいです。

ステン部の文字は彫刻色入れがされています。これは外装を黒く塗装する前に文字もあらかじめ深めに彫刻し、その後黒塗装をし、表面を切削で黒文字として残している、という手段でやっているかもしれません。しかしこの本体とベルトの一体感ったら!

塗装面は近くで見るとこんな感じ。意外と梨地感のある塗装です。

バックル部を外して置くとベルトの構造によりこの様な状態になります。

拡大。本体かなり浮いてます。(ので、平置きの収納ケースに入れられません。)

ベルトは巻き方向と反対側へはほとんど曲がらないのですが、

巻き方向にはぺたんと折れ曲がります。この構造のおかげで本体との一体感のあるデザインを保ちつつも抜群の装着感を実現しています。

側面から。ベルトと本体がスムーズな円弧を描き繋がっています。上の画像の様にベルトがこれ以上、上に反らない構造がこの一体感を出しています。

背面です。後カバーは4つのマイナスビスで固定しています。

後カバーを開けた状態。ムーブはESA942.711で、これは当時の他のメーカーのデジタル時計でも使用されていた汎用ムーブで、バッテリーは392(SR41W)を2個使用します。後カバーは平板で裏面に円周状にミゾが彫ってありそこにパッキンを埋め込んでいます。

ベルトを開いたままで最後にもう一度手に取った状態。

反対から。何度でも言います。カッコイイ。

以上、極めて珍しい、ZODIAC ASTRODIGIT 黒xシルバーモデルのご紹介でした。(2023.1.8.)

2023.1.9.追記・・・過去の画像からカラバリをご紹介します。まずはオールシルバーモデル。液晶周りは黒でなくミラー仕上げです。

腕に巻いた状態。オールシルバーもカッコイイです。

シルバーxゴールドのコンビとシルバーxブラック。この金銀シマシマ、これはこれでインパクトはありますが、、、どうもイマイチですかね。

これらは全てSICURA-MENメンバーの所有物で、撮影は2005年です。懐かしい。。この撮影から18年が経ち、やっとこのシルバーxブラックモデルが私の元にきました。

ついでに直近で入手した時計達と並べて撮影しましたので、この画像も追記します。手前はオメガのダークサイドオブザムーン アポロ8(こちらでご紹介)、奥はMICROMAのデッカードデジタル(こちらでご紹介)です。

それぞれにマニアックな時計ですが、期せずして黒い時計の入手が3本続いています。次に入手する時計はどうなるか・・・おそらくまた黒い時計になる予定、です。乞うご期待^ ^

以上、カラバリと最近入手した時計との画像の追記でした。

2023.4.27.追記・・・バッテリー交換をしましたので、その様子をアップします。まず下は液晶表示が消えた状態。ビンテージ液晶デジタルは突然液晶が死んだりするので、久しぶりに見てこの状態だと心臓に悪いです。しかも今回はボタンを押すと照明は点灯する(=バッテリーは残っている)のに液晶が消えているという、かなりヤバめな状態です。とりあえずこの時計は同じムーブのドナーは確保してますのでまだ良いのですが、、、古い液晶デジタルは数年に一度、この様なドキドキな時が訪れます。

まさか、もう逝ってしまわれたか!???と思いながらバッテリー交換作業。裏蓋を開け接点を外し電池交換をしている状態。

バッテリーを入れ替え、裏蓋を閉め、表に返すと液晶は点灯しており無事復活しました。良かった。。たまに古いデジタル時計の電池を入れ替え、そっと裏返してみると液晶が点灯せずにがーーん、となる時もありますので、ほんと液晶デジタル系の動体保存は気を使います。保存場所の温度、湿度も含めて。

無事生き返ったら右下の小さいボタンを爪楊枝で押して時刻合わせをして電池交換完了です。これでまた数年は大丈夫でしょう。(しかし絶えずバッテリー交換をして液晶点灯させた状態で保管してると今度は液晶がだんだん薄くなってきてしまうので、ほとんどの液晶デジタルは液晶を延命する為にも電池を抜いて保管してます。電池抜きっぱで久しぶりに電池入れたら今度はムーブが逝ってしまわれてた、という可能性もなくは無いですが、今のところそういったことは私の所有するセイコーの古いデジタル時計系では無いです。)・・・ということで、以上、バッテリー交換をしたことの追記でした。

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