世界初のデジタル腕時計、ハミルトンのパルサーの3代目のモデルになる、1973年発売のDATE / COMMAND、通称P3です。右のボタンで時刻表示をし(押すと時分、そのまま長押しで秒表示)、左のボタンで日にち表示をします。まるまるとした造形がとてもスペーシーなデザインでカッコイイです。
この本体からベルトまで一体感のある繋がったデザイン、素晴らしいですね。オメガのスピードソニックの様でもあります。
その他特筆すべき機能も無いのでこのデザインが素晴らしいとかカッコイイとしか書き様がなく困ります^ ^
LED点灯した状態の拡大。かなり基板が見える様に写ってますが、現物を目で見る分にはここまでベースの基板は見えません。ちなみに前機種のP2もこのP3発売後に左ボタンを追加し、デート表示機能のある後継モデルDate2が出ています。
バックル部にはPマークがあり、裏蓋にはMIN.もしくはHR.と刻印された時刻修正の為に磁石をあてる凹んだ箇所があります。
バックル部には磁石が格納されています。初代のP1の磁石は電池蓋の開閉のツールも兼ねていたのですが、このP3は電池蓋がない為、純粋に時刻修正のみに使用します。
その磁石を取り出し、裏蓋のMIN.もしくはHR.にあてると時刻が進んでいき、時刻修正ができる様になっています。
裏蓋を開けた状態。バッテリーにはスペーサーが巻いてあります。スクリューバックでないので、別体のリングを回して裏蓋を固定する様になっていますが、このリングを回す為のPulsarの刻印の入った専用の工具も当時はありました。
腕に巻いた状態。大きめですが意外と腕にしっくりと馴染みます。
屋外でのカット。この様な直射日光下では手で日陰を作ってやるなどしないとLEDを点灯させても全く見えません。
ちなみにこのP3は2002年に映画MIB2の限定モデルとして反転液晶ディスプレイで復刻しています。以下の画像は私の昔のサイトより。(ですので粗い画像ですみません。この復刻の時はHAMILTONロゴはここに入れてたんですね。)
ということで、最後に普通に机上でのカット。・・・アキュトロンのページにも書きましたが、正直、パルサーはブローバのアキュトロンと共に70’S エレキな時計のど定番、基本すぎてあまり手を出していなかったのですが(パルサーはこのP3と計算機付きのみ、アキュトロンは100周年記念スペースビューのみ所有)、今こうして20年ぶり位に電池を入れてみるとやはり良く出来ていますし、素直にカッコイイですね。
以上、パルサーP3のご紹介でした。