MARVIN / Transparent index bar Watch

ANALOG

スイスの時計ブランドMARVINの自動巻きの時計です。(Transparent index bar Watchは名称が不明だったので私が勝手に命名しました。)角Rの大きいスクエアなケースに極太のすごいインデックスバー(後述します)が配された、いかにも70’sなかっこよさのある時計です。黒xグレーのツートーン文字板にオレンジの秒針がオメガのMemomaticな感じでもあります。
文字板には黒い横帯とピンストライプが1本あるのですが、以前にご紹介しましたZENITHのスペーシーなモデルや、セイコーのこちらのSPORTSMATIC 5(こちらは縦帯ですが)の様に「帯+ピンストライプ」を文字板に入れると「ちょい未来感のある感じ」になるのは何故なんでしょうね?

で、このごついインデックスバーなんですが、、、

拡大するとこんなです。ピントがいまいちですみません。なんと透明プラスチック製(アクリル切削?)で文字板センターに向かって鋭利な逆テーパー断面でとんがってます。トップ面半分は格子状にスジが彫ってあり、その部分のみ白く塗装されています。何故にこんな透明パーツでこんな形なのでしょう? 最初は透明パーツの底面部に夜光塗料が塗られていて、透明アクリルがライトガイドの役割を果たして、夜はインデックスバーのトップ面の平面部がピカーっとかなり明るく光るのでは!?と思ったのですが、暗い所で見てもその気配はありませんでした。仮にそうだったとしても、針の夜光を見るとかなり黒ずんでますので、夜光自体がもう機能していないかとは思いますが、、、もしもこの時計がエレキな時計だったら、このインデックスバー全てが実は文字板の下で1つのパーツでムギ球の所まで繋がっていて、1つのムギ球が光るとインデックスバー全てが光る、なんてこともできたでしょうね。(そういう風に改造したい。。)もしくは今からならこのインデックスバーの外側の縦壁を夜光塗料で塗ると同様の効果が期待出来そう、、、などと、この文字板を見ているといろいろ妄想が膨らみます。

妄想するにもまずは現状把握、ということで、バラしてみました。裏蓋を開けるとムーブメントはETA 2789でした。かなり痛んでいてOHが必要ですね。

で、リューズを抜き、ムーブメント取り出し。

さてインデックスバーはどんなでしょう、と側面から観察。マクロレンズが欲しいなぁ、と思いつつ眺めていたら、お!?

ぐるっと別のインデックスバーの側面を見てみると、おおお!なんとやはりこの縦壁には夜光塗料が塗られていた様です。ほとんどの縦壁の夜光塗料は剥がれてましたが、上の画像の箇所を含む4箇所だけは夜光塗料が残っていました。上面の白塗り部とは明らかに違いますし、夜光っぽく黒ずんでたりしてますので、これは夜光塗料でしょう。バラす前の組んである状態ではこの縦壁の夜光塗料には気が付かなかったので、夜光が塗ってあるにしても底面かなと思っていたのですが、、、やはりここに夜光塗料を塗り、インデックスバーを光らせるということをしていたのですね。
「インパクトのあるディティールとして透明アクリルを使用したかった」ではなく、「ライトガイドという機能的な理由から透明アクリルを使用し、その鋭利な三角断面形状はプリズム効果で反射させてトップ面を光らせる為だった」という事が分かり、妙に嬉しかった瞬間でした。特に70年代の時計はサイケな派手さの為だけのディティールをしている時計が多い中、この機能性からくる、がつんとしたディティール、カッコイイです。

で、縦壁に夜光塗料を塗るとおそらくこの様にトップ面が光って見えるの図を作ってみました。家電製品のLEDの窓等は大抵こういう構造ですね。そもそもこのインデックスバーの場合は塗った面が一番光って見えそうですが、そこはこの縦壁を少し傾斜させることにより、真正面から見て縦壁の光りの方を目立たない様にする、という配慮がなされているかと思われます。

これは是非ともリペアして光る様にしたいところですが、ここをやるからには針の夜光の入れ直しもやるべきでしょうし、そうすなるとかなり面倒です。。昔は国産クロノの針の夜光の入れ直しとかやったりしてましたが、、、時間がかかりそうなので、ちょっと保留としておきます。

で、インデックスバーの文字板への固定部ですが、文字板裏を隙間から見てみると、インデックスバーの部分は大きめな穴が空いていて、そこからインデックスバーのプラスチック部分が顔を出ており、そこを接着(もしくは溶着?)している様でした。ここには夜光塗料を塗った様な形跡はありませんでしたが、上記縦壁に夜光塗るのならここには不要ですね。

と言うことで、このインデックスバー、面白いですね。こんなことしてるインデックバーを持つ時計って他にありますかね?縦壁に夜光と言えば、1960年代のSEIKOMATIC-R(8305-1010)では円筒形を寝かせたインデックスバーの外側の縦断面に夜光を入れた時計があったりしましたが、夜の視認性向上の為というものでも無さそうです。

・・・と、文字板について一通り観察し終わったところで、外装について。文字板同様にこのケースデザインもインパクトがあります。側面はピカピカの鏡面仕上げになっており、、、

上側のベルト取り付け位置がかなり下がっているので、腕に巻くと自然と文字板が若干こちら側を向く様になってます。このケース上面の広大な四角い鏡面が腕に巻くとかなり光って目立ちます。

しかしピッカピカな外装はいろいろ映り込むので撮影(とフォトショの後加工)に苦労します。

赤い水平線に対しこの位文字板は傾斜します。上の画像を見ると風防がかなりぷっくりしている様に見えますが、実際はこの位でそんなに膨れてません。

背面です。耐磁、耐ショックなことが刻印されてます。ベルト幅は22mmとかなり広めです。

最後にベルト無しで私の手元に届いた状態の画像です。手持ちの22mm幅の革ベルトで似合うものが無く、またバネ棒まわりの隙間が狭くNATOベルトも付けられなかったので、とりあえず今はシリコンベルトを付けてます。

以上、いろいろとインパクトのあるMARVINの自動巻きの時計のご紹介でした。落ち着いて時間が取れる時に夜光入れをしたいと思います。

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