ロンジンの1970年代の音叉時計のULTRONICです。以前にこちらで赤い差し色の効いたシンプルなモデルをご紹介しましたが、今回のモデルはそれとはかなりイメージの異なる、かなり攻めたデザインになってます。
ベゼルレスでラグも無い、卵形のまるまるとしたケースデザインとは対照的に文字板のインデックスバーがかなり立体感のあるパキパキな造形で、Lをひっくり返した様な形状をしています。また、夜光がそのインデックスバーの下に配されているので、夜光が生きていれば夜間に真正面から見るとインデックスバーがバックライトで照らされている様に見えたのでしょうね。
そのインデックスバー拡大。なんとこの様に、長針はインデックスバーの下をスレッスレに通過していきます。ピタゴラスイッチのきょうのスレスレが聞こえてきそうです。
ということで、タイムラプス撮影+スレスレの音声を入れた動画を作ってみました。
とてもよい動画となりましたw しかしこのインデックスバー、センターを向いたそれぞれの先端からビームが発せられて、軸のセンターでビームがぶつかりあった後に文字板がバコッと割れ、中から何か召喚されてきそうでもあります。
時計好きな方にはこれの様にも見えるかと思います。風防を外すための道具です。
で、ロンジンの音叉時計はクロノもあったり、意外とデザインのバリエーションがあります。このモデルも文字板が紺色で秒針が赤いモデルや、オール金色モデルなどもあります。
シンプルな背面。裏蓋を開けた状態の画像がなくすみません。(電池交換時に裏蓋を開けたら画像追記します。)ムーブはオメガのフジツボ音叉(こちらでご紹介)と同じESA9162です。
腕に巻いた状態。存在感のあるインデックスバーがキラキラしてカッコイイです。
最後にもう一度斜視を。・・・以前に葬式の時のお坊さんの話で、「おりんは縁を叩くのではなく、側面を叩くと『音叉』と同じで良く響くので云々〜」な話を聞いて、それ以来、「人の心に響く共振音を放つ音叉時計こそ法事時計だ!」と法事の時は音叉時計と決めています。
以上、ロンジンのかなり攻めたデザインのスレスレ音叉時計のご紹介でした。(2023.4.21.)