lipの1960年代のかなり初期の電磁デンプモデルです。秒針の後端はエレキ時計らしくイナズマ形をしていますが、それ以外では特にエレキを主張することのない、かなりシンプルなデザインのモデルです。
太めなインデックスバーの上面は凹R面で反った形をしており、時計を上下左右振った時にいい感じにハイライトが走ります。リューズは指ががりのギザギザ等の無い、つるんとした形状です。(ギザギザが無いのはゼンマイを巻く必要がないというエレキ時計の小さな自己主張であったのかも?)
で、この時計のハイライトはこの背面にあります。おそらくカスタムで作られたであろう、スケルトンバック仕様になっています。以前にご紹介したゾディアックのモデルの様なちゃんとしたスクリューバックにもなっておらず、裏蓋全てが透明カバーな状態です。どうやってこの透明カバーを固定しているのか?入手前に出品者に問い合わせたのですが、「接着はしていない、clippedされてるだけだ。」との事だったのですが、、、多分、径の合う風防を探してパコっとはめてるだけかと思われます。ので、バッテリー交換時は風防の全周を沢山のツメでくわえて外す様な専用の工具でやる様になるかと思われるので、その時が来たらアンティークウォッチショップに持っていこうと思います。(もしかするとそれでも外せないかもですが・・・その時が来たらこのページに追記します。)
横から見るとこんな感じで、透明裏蓋は結構ぷっくりしています。
インスタにアップした動画です。
この投稿をInstagramで見る
最後にまた正面から。このDauphineってどういったシリーズだったんでしょうね。
以上、lipのカスタムスケルトンモデルのご紹介でした。(2021.2.18)