1962年(昭和37年)発売の日本初の電池で動く腕時計のハミルトン・リコーの電磁テンプ時計です。
電磁テンプ時計を開発したアメリカのハミルトン社と日本のリコーと三井物産の3社で設立された会社がハミルトン・リコーで(会社自体は数年で消滅してしまいました。)、今回ご紹介するこのモデルがその記念すべきファーストモデルになります。
エレキ系な時計にはよく見られる秒針後端のイナズマ型に加え、5分おきのインデックスバーもイナズマ型でビリビリしていてエレキ感の推しがすごいです。ハミルトン・リコーの電磁テンプ時計でインデックスバーまでイナズマ型をしているのはこのファーストモデルだけかと思われます。
スクリューバックの裏蓋はぷっくりしていてかわいいです。
私のこの所有物はベルトもオリジナルです。かなり先細になってるベルトです。
大分薄くなってますが、ベルト裏にはHAMILTON-RICOHの印刷がされています。
尾錠にはハミルトンマークがあります。
裏蓋を開けてバッテリー交換をした時のカット。キャリバーはハミルトンの505を搭載しています。(ですので、電磁テンプムーブも含めて純日本初となると、こちらでご紹介してますシチズンのX8になります。)
金属枠を外した状態。バッテリー交換はドライバーを使用することなくできるのですが、油断するとピーーーンと飛ばしてしまう案件(構造)です。
動画を撮影しました。この秒針の心もとない動きがよいですね。巨大なテンプが電気仕掛けで動いています。
最後に正面からもう一度。文字通り、シビれるデザインです。
以上、国産初のエレキ時計、ハミルトン ・リコーの電磁テンプ時計のご紹介でした。
2020.3.10. 追記・・・以前に撮影したいい感じの画像があったので貼っておきます。下からちょい見上げたアングル。相変わらずビリビリしててカッコイイです。
メッシュベルトに付け替え腕に巻いた状態。エレキな時計はメッシュベルトが良く似合います。
以上、画像2枚の追加でした。
2020.8.21. 追記・・・電池交換をしてインスタにアップした画像をこちらにも貼っておきます。上と似た様な画像ですが。。
枠を外しピンセットで電池交換。なんとなく頼りないテンプの動きですが、またちゃんと動き始めてくれました。
各国産メーカー初の電磁テンプの3ショット。手前、日本初でもあるハミルトン・リコー、中、シチズン初のX8、奥、セイコー初の31EL。(厳密に言えばセイコーのモデルはほんとの最初期モデルではありませんが。)ビリビリ、スペーシー、普通だけどエレキなマーク、といったとこでしょか。
以上、画像3枚の追加でした。