SEIKO / GRAND SEIKO V.F.A. 6185-014

GRAND SEIKO V.F.A. 6185-014ANALOG

GRAND SEIKO V.F.A. 6185-014、です。シンクローナと共に旧サイトで一番最初(1998年)に紹介した腕時計です。デジタルでNo.1がシンクローナなら、アナログでNo.1となると、私的には間違いなくこの時計かと思います。

『精度は月差1分以下。機械式時計に望みうる、最高の精度です。厳選された部品を、選任の技術者が組立て、調整する…そして、国際レベルをさらに上まわる、 SEIKO独自の検定基準のもとに行われるテスト…こうして生まれた精度は、2年間保証されています。Very Fine-Adjusted その名の示すとおり、豪華に仕上げられた特別調整品です。』(カタログより抜粋)という、究極の精度の高さもそうですが、なにしろ、この「甲冑(かっちゅう)」の様な、本体からベルトにかけて一体感のある、ずばっと一本「折れ目」を走らせた、つきぬけたデザインがすばらしいです。しかも、そのケース、ベルトは銀とパラジウムの合金で出来ているというのもスゴイです。(ですので、よく「GS(グランドセイコー) 銀パラケース」等と呼ばれてます。腕時計雑誌等の媒体でもほとんど見かけることは無く、昔モノマガに2〜3回登場したのは全て私のこのモデルです。)

SEIKO 特別高級腕時計と記載された当時のカタログの表紙に登場してます。(私はこのカタログを所有する方からカラーコピーさせて頂いたものしか持っていません。)カタログ内には「6185-014 AAPC(パラジューム合金)側…25万円。自動巻、防水、秒針規正装置、ハードレックスつき」と表記されています。このカタログには天文台クロノメーターも掲載されており、「45GSNー016 ASTRONOMICAL OBSERVATORY CHRONOMETER 18金側…18万円。」とあるのですが、なんとこの天文台モデルよりも高かったんですね~。(ちなみに1969年の大卒初任給は32,400円だった様です。)

文字板はかなり黒に近いマットな紺色の文字板です。極めてシンプルな文字板で、アップライトのGRAND SEIKOの文字は一文字一文字別パーツです。VFA表記は外観上にはどこにも無く、裏蓋にはGS特有の金色のバッジ(メダリオン)も無く、そういった販促的なディティールの一切無い、他のGS系とは別ステージの風格の様なものを感じさせます。

ベルトの裏面です。ベルトのコマを4つのバーで連結しているのがスキマから見えます。ベルト端部にはPALLADIUM 400 SILVER 300 の刻印がありますが、バックル部分のみステンレス製です。ムーブメントの究極の機械的精度に負けない、ものすごい作り込み具合です。

バックル部分はこの様に普通のバックルよりも一回多く折り畳む様になっています。ベルト自体があまり広げられない為の配慮かと思われます。

腕にはめた状態です。エイリアンのフェイスハガーに巻き付かれた様でもあります。

ムーブメントです。機械には赤金メッキが施されてます。

更にクローズアップです。VERY FINE ADJ.の刻印がここにあります。

下は昔CTIコーポレーションさんが発売したグランドセイコーのビデオです。このビデオには極上の当モデルが登場してます。このビデオによりますと現存するのは「数本」の様です。

私の所有物はもうエッジもダレダレでヘアーライン等見る影も無い程磨かれているのですが・・・逆に、当時この超高級時計をここまでラフに使い込めたライフスタイル、憧れます。と言いますか、このケース、ベルトの素材が銀とパラジウムの合金な為か、放置しておくといわゆる銀製品の様に徐々に黒ずんできます。私がこの時計を入手した時も最初は焼け跡から堀り出てきた様な、すごい状態でした。ですので、この時計は所有する以上、常に磨かねばならない様で、最終的にはこんなビカビカな状態にならざるを得ないのかと思われます。ただ、上のCTIコーポレーションさんのビデオに登場するモデルの様に、ヘアーラインのビシッと残っている状態で現存するものもありますので、どれだけ気をつかって磨くかにもよるとは思いますが。。。少なくとも、この私の物の前の所有者の方はおおらかに磨きまくっていたものと思われます。鏡面は鏡面で各面がパキパキ光り、ヘアーライン仕上げよりもこのデザインの良さを引き立ててくれている気もしますが、、、エッジはやはりビシッと残っていた方がよりカッコイイですね。

最後に、下はSICURA-MENメンバーHAL氏所有の天文台クロノメーターとのツーショットという、近年稀に見る、非常にレアなツーショットです。

以上、セイコーは世界初のクォーツ式の腕時計をこれを発売した同1969年の末に発売しており、世間ではそちらばかり取り上げられていますが、実は機械式の頂点を究めたこんなスゴい、オリジナリティーのある時計もセイコーは作っていたのだ、というご紹介でした。

2019.4.4. 追記・・・インスタにアップした画像をこちらにも貼っておきます。

やっぱ、カッコイイです。King of wristwatchの風格ですね。(King Seikoではありませんが^ ^)このページにアップしてある他の画像も全てより高解像度のものに差し替えたいところですが、、、追って撮影し直しアップしたいと思います。

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