FOSSIL / WRIST NET -Dick Tracy-

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2005年にラスベガスでのCESに行った時に買ったFossilのWRIST NETという、今でいうスマートウオッチの様な時計のディックトレイシー版です。WRIST NETとは、FM電波を利用し、ニュースや天気や株価等をリアルタイムで勝手に送信してくる情報を腕時計で随時確認することが出来るというマイクロソフトが提供していたサービスで、「MSN Direct」と呼ばれていました。2003年のCESでビルゲイツにより発表され、翌2004年に数社から発売されましたが、既にこのサービスは2012年に終了しています。「WRIST NET」という名称はフォッシルにおけるシリーズ名で、当時マイクロソフトはこのサービスに対応した時計を「Smart Watch」と呼んでいました。(ので、カテゴリーもSMART WATCHに入れました。)

また、このサービスは当時アメリカ国内のみでしたが、アメリカにいれば時刻は自動で同期してくれるので時刻合わせの必要は無く、場所を移動してもその場所に合わせた時刻、天気等を表示される様になっていました。しかし当然ながらサービスを開始していない日本においてはただの大きいデジタル時計でした。

それにしてもデカい本体です。正面上に2つあるカメラらしきものはどちらもダミーです。右側面のボタンは上下がセレクト、中央がセットです。中央のボタンはリューズっぽい形をしていますがこれもプッシュボタンです。
左側面のボタンは下はモード切り替え、上がバックライト点灯です。

以下様々な画面。いわゆるウオッチフェイスも色々あり、各キャラの喋っている内容もいくつかパターンがあります。時計的な機能はストップウオッチ、アラーム、タイマー、カレンダー表示があります。当時アメリカで受信したニュースのデータがいまだに残っています。
インスタにアップした動画です。

 

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ベルトには金属板が仕組まれており、データ受信の為のアンテナの役割を持っています。
左右の金属部がバックルを閉じることにより連結されループ状のアンテナになります。
パッケージその他、同梱物です。価格は199ドルでした。
昔WATCH Beat誌で私が連載していたコラムでも紹介してました。この時はこのWRIST NET以外にもディックトレイシー時計を再現したモデル等を紹介していました。CESに行った時にブラッドベリービル(ブレードランナーのセバスチャンの家のロケ地)にも行ったので、そのことも掲載してますね。懐かしい。。
以下、3枚ほど当時撮影した画像から。WRISTNETのその他のデザインバリエーションです。下の画像の一番上の段に私が購入したディックトレイシー版がありました。
CES会場でのカット。下段はSWATCHバージョンです。
その他のバージョン。どれもデザイン的にはイマイチでしたね。。シチズンからも出る予定だったと思うのですが、ありませんでした。
で、購入から10数年以上が経ち、気が付いたら電源が入らない様になってしまいました。充電クレイドルに載せてる時は微妙に液晶が点いたり消えたりして、通電はする様でしたので、きっと充電池が逝ってしまわれたのだと思い、充電池の交換を試みましたので、以下その時の様子をご紹介します。
まずは背面の4つのビスを外し裏蓋を開けます。
開けると蓋の裏には無接点充電用のパーツが繋がっており、リチウムイオン電池が鎮座してました。

充電池をコネクターから外した状態。3.7Vで150mAhのリチウムイオン電池なんですがwebを探してもさすがに14年前の充電池と同じものは見つけられず、、、

容量は110mAhと少ないものの、同じ3.7Vのリチウムイオン電池で時計内に収まりそうな小型のものを見つけてポチりました。

コネクター部が違うので、オリジナルのものを切って移植し、

リード線の繋いだ箇所をビニールテープで巻き無理やりケース内に押し込みました。

すると既にある程度充電されていた様で、すぐに液晶が点灯しました。やったー!
が、そもそもリチウムイオン電池ってこんな別製品を放り込む様なことをしても大丈夫ですかね??コイン型電池と違い、元々入っていた電池には小さい基板も付いてましたし、扱いを間違えると危険な気もするのですが・・・エレキなことは素人なので、ちと心配です。
で、クレイドルに乗せ充電してみましたが、特に問題無さそうで、2時間程で満充電となりました。その後も、数日で電池が無くなる度に充電していますが、現状特に問題はなさそうです。
ということで、無事復活できました。日本では相変わらす単にデカいデジタル時計ですが、やはりこのインパクトのある巨大さとデザイン、気に入ってます。・・・以上、本来スマートウオッチだったディックトレイシー時計のアップでした。
・・・で、最後に追記と言いますか、これまでおもちゃやディズニーオフィシャルなものとか、何度か作られてきたディックトレイシーの時計ですが、数年前、INDIEOGOGOでリアルに通話することができるディックトレイシー時計のクラウドファンディングがされていました。こちらです。

側面のボタンを押すとBluetooth経由でペアリングされたiPhoneのSiriが起動し、通話先をマイクに向って喋るとSiriが通話先に繋げてくれて時計経由で通話ができるという、正にリアルディックトレイシー時計の再現の様な時計になる「はず」で、私も1年以上前に出資していました。しかし「クラウドファンディングがされていました。」と過去形なのは、どうも主催者の逃亡説が有力になってきた為で、本来昨年末に製品化の予定だったのが1年以上開発期間が伸び、本来なら今年末にはローンチしてるはずだったのですが、、、9月からサイトのアップデートもなく、COMMENTS欄を見ると連絡もつかない様で・・・これはおそらくやられてしまった感じです。かなり期待していたのですが、そもそもSiriとの連携とかAppleがそう簡単に他社デバイスに認めるのかよ?とも思ってはいましたが、、、どうも残念な結果になってしまった様です。(まだ逃亡確定した訳ではありませんが、数ヶ月音沙汰ないのでおそらくダメでしょう。ディズニーが後を引き継いで製品化してくれませんかね??)本当はこの時計入手と共にWRISTNETの時計をアップしようとずっと控えていたのですが、とうとう年末になりどうもそれは叶いそうもない空気になってきたので、今回アップした次第です。
2019.12.27. 追記・・・と、アップした翌日に上記INDIEGOGOのディックトレイシー時計にアップデートが来ました。取り敢えず逃亡ではなかった様ですが、ざっくり言うと「資金は無くなったけど、この時計を完成させる為にエンジニアリング会社と契約を結んだよ、1月の次報を待ってね、Stay tuned…」とのことですが、、、さてどうなるでしょうね。
2020.5.16.追記・・・INDIEGOGOのディックトレイシー時計、その後音沙汰無いですねぇ。。。やはりダメっぽいです。残念。。
2020.11.17. 追記・・・INDIEGOGOのディックトレイシー時計、結局開発は断念、代わりに前に作った通話できない前のモデル送るから許してね、と届いたモデルをこちらにアップしています。
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