IVORY & HORN / DICK TRACY’S WATCH

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2016年に発売された、ディック・トレイシーの公認のレプリカ時計です。クオーツのアナログ時計の下に金色の金属メッシュのマイク兼スピーカー部があり、映画ではここに向かって喋り通話をすることが出来ましたが、この時計はあくまでダミーで通話することはできません。

実はこのモデルの発売後、次機種としてこの時計とiPhoneをBluetooth接続して本当に通話する事を可能にするモデルを作るべく、クラウドファンディング(INDIEGOGO)で資金を集り(こちら)、開発が進められてました。下は2016年の紹介動画。

下の動画は作動状態(おそらく音声は合成)。側面のボタンを押すとBluetooth接続したiPhoneのSiriが起動し、あとは音声でマイクに向かって登録されている相手の名前を言えばSiriが電話をかけてくれ、時計のマイク&スピーカー上で通話をすることができるという、まさに世界初のリアル通話可能なディック・トレイシー時計になるはずでした。

しかし下の画像の様に、本来は2018年内には完成し出資者に配布されるはずだったのですが、思う様に開発が進まず、主催者からは「もう少し待ってくれ」なメールが時々届くのみで中々進まず、完成予定の2018年から2年も経過した今年の夏頃にとうとう開発を断念、お詫びに2016年に作った通話できない最初のモデルを送るから許してくれ、ということになってしまいました。途中主催者がサイトに何のアップデートもせず、連絡も取れずに主催者逃亡説も出て、サイトのコメント欄がかなり荒れた時期もあり、これはもうダメだなと諦めていたのですが、、、最後の最後に「ごめん、これ送るから勘弁してくれ」と送られてきたのが、今回ご紹介するモデルになります。まぁ、出資金まるまる帰ってこないよりはマシではありますが、、、残念ですね。今時は既に完成してて販売促進的にクラウドファンディングを使用するのが普通かと思っていたのですが、甘かったですね。

という訳で届いた通話できないディック・トレイシー時計なんですが、、、

なんと2本同じものが送られてきましたw まぁ、くれるものは頂きますが、、、保管用と使用用としますかね。

通話は出来ないものの、外装はステンの鏡面で非常に良い出来です。下のプッシュボタンは押せますがダミーで何の機能もありません。

この様に湾曲しているので、大きい時計ですが、腕に結構馴染みます。

腕に巻いた状態。そのデザイン自体は1950年代に考えられたものなので、クラシックな雰囲気ですね。

背面。かなりぽっこりしていますが、中味的にはこんなに厚さは必要ありません。

裏蓋を開けた状態。アナログ時計にはミヨタのモジュールが使用されており、スピーカー部には怪しい黒いプラスチックの塊が詰まっていました。

ムーブメント拡大。ちいさいムーブです。

で、スピーカー部の黒い樹脂も外してみました。これは単にスピーカーのメッシュ部を押しても凹まない様にするためのスペーサーの様なものですね。最終版はこの体積に通話のモジュールを入れようとがんばっていたのですね。

で、ここで以前から所有していたディック・トレイシー時計と。左右のどちらもディズニー版のディック・トレイシーの映画が1990年に公開された時に販売されたものです。

左のモデルもかなり忠実に再現されたモデルで、右下のボタンを押すと” This is Dick Tracy. I am on my way. “と喋ってくれます。文字板が大分変色してきてしまったのが残念です。右のモデルはお子様向けなモデルで液晶によるアナログ時計の下のスピーカー部にはボタンを押すと光るLEDが内蔵されています。

背面です。左のモデルにはディズニーの映画のシールが貼ってあります。あ、このモデルの喋るモジュールを今回の時計に移植すれば良いですかね?せっかく2本来たのだし、1本改造してみましょうかね。。

こちらもディック・トレイシーの時計ですが、以前にこちらでご紹介した、2004年発売のかなりガジェット感溢れるフォッシルのスマートウォッチのディック・トレイシー版です。

今またディック・トレイシーの映画を作ったら右のモデルの様になりますかね?しかし左のモデルが通話できたらどんなにカッコよかった事でしょう。こんなクラシックなスタイルなのにスマホ連携でApple Watchの様に通話ができるという最新デバイス。。。ディズニーが後を引き継いで、製品化してくれませんかね?

パッケージです。

開けた状態。まぁ、無難なパッケージですね。

最後にもう一度斜視を。

以上、通話は出来ないものの、クオリティー的には非常に高いディック・トレイシー時計のご紹介でした。(2020.11.17.)

2020.11.24. 追記・・・昔入手した方の喋るディック・トレイシーの時計をバラし、今回の時計に喋るモジュールを移植できるか?を試してみましたのでアップします。

まずは昔のモデルの裏蓋を開けた状態がこちらです。喋るモジュールは結構キツキツに入ってます。

モジュールを出した状態。巨大なスピーカーがリード線で繋がれ入ってました。

バッテリーは3つ使用するのですが、バネの側面を電池接点にしていたり、結構ラフな構造です。

で、今回のディック・トレイシーのケースに収まるか、試してみたのですが、左右幅がダメで入れることはできませんでした。ケースの外寸的にはいけると思っていたのですが、ケースの肉厚が厚くダメでした。残念。この黒いケースを使用せずに基板、スピーカー、電池を押し込めば入りそうでしたが、スイッチの構造と電池の接点の繋ぎが面倒そうなので、ここでとりあえず終わりとしました。(後に3Dプリント出力でこの時計に収まるインナーケースを作り、そこにこの基板類を入れる様にすると良いですね。)

以上、喋るモジュールを入れる事を試みたことの追記でした。

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