DERBY SWISSONIC / ELECTRONIC JUMP HOUR

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スイスのDERBYの70年代の電磁テンプ式のメカデジです。DERBYのメカデジと言えばメカデジマニアの間ではドラム回転メカデジ(こちらでご紹介)を出していたブランド、という認識が強いのですが、これは通常のメカデジ同様、円盤を回転させるタイプのメカデジです。最近はFutureFunkに酷いパクられ方をされてましたが(こちらでご紹介)、やっとこのモデルを入手することができましたのでご紹介します。

何しろこのデザインが私的にはカッコイイメカデジの3本の指に入るかと思われる位、非常にカッコイイです。本体はステンではありませんが、メッキ層の厚そうなシルバーのクロームメッキをされていて、ピッカピカに光っています。表示は左の奥まった窓で日にち、右の窓で時、分を表示しています。(下の画像で28日の2:45です。)で、このメカデジ、通常のメカデジでは分の表示は1枚の円盤を徐々に回転させて分を表示するのですが、このDERBYのモデルはなんと10の位と1の位を別々の円盤で表示しており、1分ごとにパシッと切り替わる表示をするという、Jump Hourを超えた、Jump Minutesな表示をする、おそらく円盤メカデジでは唯一な表示方法かと思われます。(DERBYのドラム回転メカデジも同様に1分ごとにパシッと切り替わる表示をします。)結果、メカデジでも時表示並の大きい数字で分がフル表示される様になり、非常に時刻がわかりやすくなっています。

文字板自体は濃い目で輝度の高いブルーメタリックと黒のツートーンで、見る角度によりブルーメタリック部分はかなり青く見えます。

ケースのカラバリはこのシルバー以外に金メッキケースバージョンもあります。また数字を表示する円盤はこれは白地に黒の文字ですが、こちらに掲載した友人のHaKuさんの所有物は黒地に白文字です。さらにこれはDERBYブランドですが、ほぼ同じデザインでGRUENブランドのものも存在します。

時刻合わせは普通の時計同様リューズで合わせます。

電磁テンプムーブの上に4枚のディスクを積層しているので、本体の厚みは結構あり実測15mmほどあります。

スクリューバックでない裏面には電池蓋があります。裏蓋はまだ開けてませんが、ムーブメントの詳細についてはこちらのCRAZY WATCHESさんのサイトに詳細な画像がアップされています。かなり特殊な構造をしていることが分かります。

以下、CRAZY WATCHESさんに承諾して頂きましたので、画像をお借りして掲載します。まずは私のモデルの裏蓋を開けた状態。この画像を見ると金色の電池の接点がムーブについているので、裏蓋の電池蓋を開けてもこの接点があるので単に電池を放り込むだけでは交換できなさそうです。

バラした状態の文字板。大きい数字で気持ちいいです。

円盤を外した状態。ベースはESA9157で、その上にメカデジの構造を足したのがこの9159の様です。

円盤の裏はこの様に大きめな歯車状態の様です。

ということで、机に置いた状態。カッコイイです。

ついでに同DERBYの時計たちと撮影してみました。左は初期クオーツモデル(こちらでご紹介)、右2つはドラム回転電磁テンプメカデジ(こちらでご紹介)。

それぞれとツーショット。

こちらのドラム回転メカデジはベルトが崩壊してしまってありません。

クオーツモデルと。しかしこのメカデジのメッキはギラギラと反射します。

さらについでに最強のメカデジ、Plymouthのメカデジクロノとツーショット。

キングオブメカデジ2本、という感じです。

どちらもカッコイイ。

最後に自然光下での撮影画像を。

カッコイイ、としか書きようがなくスミマセン。

以上、DERBYの電磁テンプメカデジのご紹介でした。(2021.8.31.)

2021.9.1.追記・・・CRAZY WATCHESさんにお借りした内部の画像を追記しました。

2021.9.5.追記・・・インスタにアップした動画を追記します。2:59から3:00に切り替わる瞬間ですが、この様に時表示と共に分表示もパシッと切り替わって非常に気持ち良いです。

 

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ついでに、一般的なメカデジとの時刻表示の比較です。どちらも2:13を表示していますが、左の一般的なメカデジの時刻表示の場合は、分表示は5分おきには大きい数字ですが、その間の分は小さい指標から読み取るしかありません。それに対し、右のDERBYのモデルは何分だろうと常に大きく表示され、非常に見やすい事がお分かり頂けるかと思います。

以上、インスタにアップした動画と時刻表示の比較画像の追記でした。

2021.10.30. 追記・・・新たに撮影した画像を2枚追記します。キラッキラに周囲を反射するボリューム感のある本体、カッコイイです。

晴れた日の屋外では青空を反射して綺麗です。

以上、簡単ですが、画像2枚の追記でした。

2023.4.25.追記・・・バッテリー交換をしてベルトも変えてみましたので、追記します。まずは現状の斜視を1枚。相変わらずカッコイイです。

では電池交換から。初期エレキ系の時計にありがちなこの様なパッコンとはめるタイプの電池蓋は、側開けを電池蓋の側面の隙間から差し込んでいくら一所懸命に押してもびくともしません。こういった蓋の場合は側開けの先端がスキマに入ったらほんの少しだけテコの原理で側開けを持ち上げる様にするとパコッと開きます。

で、電池蓋を開けた状態。このムーブESA9159のバッテリーは386(SR43W)なのですが、このムーブのベースとなるESA9157にはこちらの画像を見るとプラス側の上面にも接片があり、電池も386より0.6mm薄い344(SR1136W)を使用する様です。今回、試しに先に344を入れてみたのですが、やはり厚さが足りずにだめでした。ので、この時計のバッテリーは386で良いようです。

次、ベルト交換をした事について。この時計にはこれまでシリコンの22mm幅のストレート形状のものを付けていたのですが、どうもイマイチだったので、本体のラグのテーパー具合に似合う、側面がテーパーになったベルトを探していました。しかし22mm幅でテーパーのついたベルトはどれも22mmから20mmへのテーパー具合ものものばかりで、片側1mmではあまりテーパー感が感じられず、、、カスタムで作るのが一番だけど、うーんどうしよう・・・とそうこうして探しているうちに下の画像の様なベルトを見つけました。ラグ幅22mmからストレート部実測17.6mmへのテーパー具合です。

このベルトはポールスミスの時計用のデッドストック品でした。裏面にPaul Smithの刻印があります。

正面から。なかなか良い感じのテーパー具合です。

ベルトの色は黒かと思っていたのですが、届いたらかなり黒に近いダークウォームグレーな感じでした。まぁ、ほぼ黒なので、良しとしました。

縫い目のステッチもなく良い感じです。電池が切れてからしばらく放置状態だった電池交換をし、ベルトも新調したので、またこの時計を腕に巻いてオラオラしようと思います。

最後についでですので、以前にこちらでご紹介したHakuさん所有の2本(中央と右)との画像をこちらにもアップしておきます。このモデルが3本並んだ画像は世界初ではないですかね?

以上、バッテリー交換をしたこととベルトを変えたことの追記でした。

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