安居智博さんの作るロボ達が素晴らしい

なんでもロボットにしてしまうアーティスト、安居智博さん(サイトはこちら、今回ご紹介してます日用品人形の作品はこちらのXでざっくり見れます。その他カミロボ系はこちら。)の作品展「イチカーバチカー One or Eight」を見てきました。2023/10/4〜10/28までの水、木、金、土のみ開催しており、ギャラリーのサイトはこちらです。私は安居智博さんの作る、100均などで売っているものから作り出すロボ達の、その素材を活かした造形具合の素晴らしさとデザインセンスにずっと感銘を受けていたのですが、これまで現物を見た事が無く、この度、東京で個展を開催されるとのことで観てきました。
で、下は勝どきの倉庫の3階にあるギャラリーでの展示の様子なのですが、、、「ほ、本当にここでやってるん???」となる、ここに入るまでのギャラリーのアプローチ(入口の造作等)もかなり良いです。

展示は原点となるカミロボから、今回初となる絵画作品や物販なども多数あったのですが、今回は以下のロボ達をざっくり抜粋してご紹介します。

まずはメロンシャーベットの容器17個で作った人形。(安居さんは書籍ではこれらをロボとは言わず日用品人形もしくは駄玩具を使用したものは駄玩具系人形と表記してますので、ここでもそれに倣い人形と表記します。)基本メロン型の球体の素材を切り出してこの造形に仕上げるセンス、素晴らしいです。

同じ球体ベースのテニスボールだとこんな造形。 長めで先太の指の無い腕が本体のデザインを引き立ててます。奥にいるのは鬼のお面で作った人形です。

水引で作った人形。レイヤー感のある羽根のある肩、メトロン星人の手の様な手と足がわさわさとトランスフォームしかかってる途中風で良いですねー。

灯油ポンプの人形。シンプルで左右非対称なデザインがかっこいいです。

シャボン玉の容器の人形。口と手に持った銃からは実際シャボン玉を発生させることができる様です。シャボン玉容器で、ピンク、なんだけどこのゴツいディティールに仕上げるギャップがよいですね。

なわとびだとこんな。なわとびを見てこういうデザインに仕上げようとするセンス、すごいです。ほんとそれぞれの人形に個性があって面白いです。

バドミントンのシャトルの人形はどこかメイドっぽいんだけど、華奢なプロポーションに仕上げないとこがいいですね。

100円ショップのぷかぷかアヒル7個で作られた人形。かわいい顔してマッチョな感じ。へそのあたりに音が出るところがあります。これまでは顔は何かしらのパーツ切り貼りで作っていたけれど、これはアヒルの顔をそのまま顔に使用した、安居さん的にはターンイングポイントとなった作品の様です。

背面も見れるのはリアル展示の良いところですね。これはピコピコハンマーの人形。

で、会場でこれまでの作品が掲載された本を買ったのですが(アマゾンはこちら。オススメです!)、なんとおまけでステッカーもくれました。わーい

他にも多々あるのですが、是非会場でその素晴らしさを堪能してください。私の好きな初心者マークやバランを使った人形が無かったのは残念ですが、やはりリアル現物、漫画で言うところの原画展は作り手のモノに込めた想いやパワーの様なものが見る側に伝わってきて良いですね。最近は所謂メディアアート系やXR系の食傷気味な体感イベントよりも、こういった現物、手作り、力技系なものの展示の方が感銘を受けます・・・以上、安居智博さんの個展を見てきた事のご紹介でした。(2023.10.20.)

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