タカラ(2006年にトミーと合併し現在はタカラトミー)から1984年に発売された、アラーム、電卓機能を持ち、ロボに変形させることもできるデジタル時計です。トキマ以降、様々な変形ロボ腕時計が発売されましたが、機能的にも大きさ的にも価格的にも(当時シリーズ最高値の4,980円)、このモデルがラスボス的な存在かと思われます。
ピッカピカにクロームメッキされた本体の前面には電卓機能用のスイッチが整然と並んでおり、シルバーの本体と各部の黒とのコントラストがカッコイイです。カラバリはこのシルバー以外に黒モデルもありました。
背面にはTAKARA モジュール02 JAPAN の刻印があります。この画像右に突出しているボタンを押して本体を取り外します。
本体を取り出した状態。以下、ロボへの変形の手順をご紹介。
まず裏返し、
畳まれた手足と頭部を起こします。
開ききった状態。足は90度回転させ爪先も回転させて出します。
で、表に返して完成。トランスフォームの手順的には非常に簡単です。ただ回転部の構造は金属の軸がカシメてあるものの、手足はプラスチックで非常に細くヤワなので、そっと動かした方が良いです。
台座部分と。かなりの足長で身長は75mm程あります。
手に取った状態。でかいです。
拡大。顔はかなり大雑把な感じです。不満げな顔ですね。電卓機能は問題なく操作できました。
もちろん、自立します。足、細いです。
手はこの様に曲げられるだけで上に上げることはできません。
背面の3つのビスをはずし、バラした状態。背中には四角い穴が空いており、そこを埋める薄い板金が収まってました。何故にこの様な構造なのかは謎です。前後のカバーで各部のヒンジ構成をサンドイッチしてる複雑な合わせになっており開けにくいので、ビスを外した後、この四角い穴部を外からぐっと押して前カバーをモジュールごと押し出し開ける為?でしょうか。もしくはエレキ的な理由?
モジュールを外した状態。バッテリーは当時のサンヨーのもの(CR1620)が入ってました。液晶は少し薄くなってきてます。
続いてパッケージのご紹介。窓が大きく開いており、ロボ状態の時計等がよく見える構造になってます。「ウォッチQシリーズ最大のチェンジメカ・ロボ登場!!」とあります。海外では全く異なるパッケージでTRANS FORMERSシリーズとして販売されており、名前もKALTORと命名されてます。
背面には機能紹介とWatch-Qシリーズの紹介があります。
上部拡大。「時計・電卓・アラーム・ロボットの4機能。」とあり、ロボに変形するのは電卓やアラームと並列で扱われる機能の1つ、というスタンスの様です。
下部拡大。ここで紹介されているWatch-Qシリーズはほとんど所有していますので、そのうちご紹介できればと思います。
下は昔のホームページにアップしていた画像です。Watch-Qシリーズ、トキマ系、アイアンジャイアント等と。かなり粗い画像ですが、各ロボ時計との大きさの比較はできるかと思います。アイアンジャイアントと大きさはいい勝負ですね。
パッケージから出した状態。台座部には格納した状態の本体の形をした紙が収まってました。
取説、と言うか、「GAME BOOK and 取扱い説明書」とシール裏面。
以下、取説の画像を数枚。まず変形の手順。
特殊な時刻合わせの手順。
同手順の続きと本体の外し方。
アラームの設定方法。この取説が無ければ設定出来ないでしょうね。
で、後半には数字を使ったゲームの様なものがいくつも紹介されています。このロボにゲーム機能がある訳ではなく、数字を使った「へぇー」という様な数あて等が掲載でれています。
この様な電卓すごろく等、いろいろ掲載されています。
・・・ということで、あらかたご紹介しましたので、最後にロボ状態の正面を。
以上、タカラのロボ電卓時計のご紹介でした。(2021.9.23.)