1982年公開の映画、ブレードランナーの撮影に実際使用されたポリススピナーの実車を所有するKさんが「歴史的映画遺産『スピナー』を後世に残したい!」という強い願いの元、ブレードランナーの想定した近未来である今年の11月に、撮影当時の状態にレストアして公開する、というクラウドファンディングイベント(サイトはこちら)に参加してきました。昨年静岡のKさんを訪ね拝見させて頂いた、ガレージに眠っていたスピナーがこんなにも綺麗にレストアされ、お披露目となってました。
いやー、カッコイイです。ドアもちゃんと自動開閉します。
実際のスピナーの色は思っていたより彩度の低めなブルーメタリック色です。ホイールカバーもコミコン展示のものから新規に作り直され、より忠実に再現されています。(ライト部のカバーは製作中とのことです。)
世の中にたくさん出回っているスピナーらしきプラモ、フィギュア等と決定的に違うのはこのパトランプのあたりではないでしょうか。この付き方、配列がオリジナルです。会場ではメジャー持参して勝手に採寸してる方もおられましたw
以下、昔の画像を数枚程。下は私の自己紹介画像に使用させて頂いている、同スピナーのレストア前の状態です。20数年前、都内某所に路駐されていたスピナーを勝手に撮影させて頂いたものです。
当時舐め回す様に撮影しまくらせて頂きました。(今さらながら勝手に撮影すみませんでした。。しかし、後にこのスピナーの所有者さんからシドミードさん繋がりで私に連絡が来てお知り合いになるなんて、当時考えてもみませんでした^ ^)
で、こちらは昨年、所有者のKさんを訪ね、拝見させて頂いた時のガレージに眠る同スピナーです。私的には20数年ぶりの感動の再会でした。
持参したDVDのオマケのスピナーと記念撮影。
バックミラーの上に乗せた状態。スピナーの運転席にも座らせて頂きました。乗り込みにくいシザースドアを避けながら着座するまでの行程、めちゃくちゃ低い着座位置、上下に極端に狭い前方視界・・・いつか体験した感じと同じだなぁ、と思ったら、昔座ったカウンタックでした。
ホイールカバー拡大。これは2016年末の東京コミコンでBlade Runner Workshopのブースに展示されたものの現物です。私は行けませんでしたが、コミコンでのこのホイールカバーの展示は、おそらく長年謎になっていたスピナーの現存が実証された、マニアにとっては衝撃時な展示だったかと思われます。(このホイールカバーはオリジナルが紛失の後、どなたかが作成したものらしく、今回のレストアでは新たによりオリジナルに忠実な物に作り直されてました。)
で、イベントに話を戻しまして、下は召喚された初来日のレイチェル役のショーンヤングさんとスピナーのツーショット。まさか「ブレードランナーの設定年」に「日本」で「レイチェルさんご本人」と「スピナー実車」をこの目で見れる日がくるとは!2015年10月21日、映画Back to the future2でドクとマーティとジェニファーが30年前からタイムトラベルしてくる日にお台場で開催されたイベントにも参加しましたが、やはり映画の撮影に使用されたオリジナルの実車であること、そして出演したレイチェルご本人降臨はやはり桁違いの感動具合です。
ステージでの対談時のショーンヤングさん。映画撮影時は20歳で今年60歳を迎えられたそうですが、とても60歳には見えないレイチェルさ具合でした。対談は撮影当時のハリソンフォードとかリドリースコット監督の話など盛り上がりました。
会場ではレゴビルダーの方の作品も展示されておりとても良い出来でした。このモクモクさ具合もすごい上手です。
ゾーラを追うデッカードのLAの街中とか。とても良く出来ています。
で、こんな日に腕に巻いていったのは、スピナーの離陸時のモニターグラフィックス風自作フェイスのApple Watchです。スピナーは奥の黒いテントの中に展示されていました。
昔インスタにアップした動画も貼っておきます。こんな感じでアニメーションします。
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会場ではTシャツやブラスターの水鉄砲、スピナーのクリスマスオーナメント等も販売されていました。下は販売されていた実車の3Dスキャンデータから起こした3Dプリント品です。実車以外でスピナーオリジナルのプロポーションが確認できる唯一のものですね。フロントウィンドウはオリジナルはかなり前の方に食い込んでいるのがわかります。
こちらはイベント参加者に配られたキーホルダー。後に制作過程等を記録したDVDも送って頂けるそうで、至れり尽くせりです。企業タイアップ等のイベントではなく、あくまで個人開催のイベントなのに、凄いです。
以上、レストアされたポリススピナーお披露目会に参加してきた事のアップでした。主催者のKさん他スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました&これからもまだまだレストア作業は続くでしょうが、頑張ってください!