SEIKO / HYBRID SP H239-5020

DIGITAL

1980年発売のセイコーのハイブリッドSPです。液晶デジタル表示の上にスピーカーとアナログ時計を搭載しており、そのレイアウトが顔の様です。スピーカーに見えるところはスピーカーコーン風なディティールをしているだけで(四隅のネジも印刷です。)、実際は中に別途設けられたマイクロスピーカーからの電子音が中央に空いた穴から流れます。

もうちょっと引いた画像。タグ付きのかなりデッドストックに近い状態です。この時計も最近は中々程度の良いものが出てこなくなりました。特にアナログ時計部の不動のものが多く、ステップモーター運針による時刻合わせだったからか、リューズ操作が出来なくなったものも多い様です。

この顔っぽいデザインから、当時の広告もこんなでした。赤い帽子を被らされ、同時期に流行ったウォークマン風ヘッドホンを付けられちゃってます。

1981年当時の1枚ペラのカタログにも掲載されていたのですが、

正面から撮影しようとするとiPhoneも「顔」と認識して黄色い顔認識した枠が出ますw

しかし、この顔風デザイン、よく見るといろいろと気になる箇所があります。ここまで顔風にしたのにスピーカー部とアナログ時計部の上下方向のセンターはどうしても合わせられなかったのか?とか、SEIKOのロゴ位置はセンターでなく、そこがベストだったのか?とか、SELECT の位置はそこで良いのか?だったら SETも反対側のそこにすべきでは?もしくはSELECTに長体かけてRESETの下に入れるのが面倒だったのか?とか、

ケースの上下のテーパー面、下は鏡面のポリッシュ仕上げなのに、何故に上はこの様に1段下がった面でヘアーライン仕上げなのか?とか。。 しかしこう気になる点を羅列していたらこの全てのディティールにおける上下左右非対称さ具合は、当時の広告の赤い帽子を被らせたキャラ付けからも、ちょっと遊んでる風な「お茶目な感じ」の演出の為にあえてそうしてる気もしてきました。お茶目な演出としては非常に控えめですが、その控えめさ具合もセイコーらしいと言えば言える気もします。(シチズンだともっと直球勝負なデジアナジェットボーイな感じになりますね。)同時期に販売していたデジボーグではカッコイイ、未来的なサイボーグな演出、こちらではキャラ感とセイコーのできる精一杯なバランスの崩しでユーモアな演出、当時で言うところのちょっと「翔んでる」感を表現した腕時計、といったところでしょうか。違いますかね?セイコーさん^ ^

で、スピーカー部はガラスに穴が空き、そこからスピーカーパーツが顔を出し、音が出る様になっています。防水性は確保してのことだとは思いますが、そこから入った湿気からか、アナログ文字板部の劣化が激しいものが多々見受けられます。

顔に対して背面は極めてシンプルです。

裏蓋を開けてみました。バッテリーはSR1130SWが入ってましたが、SR1130Wを使用すべきですね。

ムーブメントを取り出すとこんなです。

スピーカー部はガラスに小さい穴の空いたパーツが貼り付いてます。

ムーブメント。スピーカーの位置はこの顔モデルはここですが、他のモデル用にスピーカー位置が上の方に変更できるらしき丸い穴がスピーカー上方にあります。

同モジュールの他のデザインバリエーション。この顔モデル以外は全てスピーカーが上の方です。

最後にもう一度斜視。セイコーにしてはかなりとぼけた、異端児なモデルです。

以上、セイコーの顔風デジタル時計のご紹介でした。

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