SEIKO / MEMORY-BANK CALENDAR M354
-BOND WATCH-

All

セイコーの1978年製造のデジタル時計のメモリーバンクカレンダーの海外バージョンのM354-5010です。(国内バージョンは下方で紹介してますM354-5000で文字板のグラフィックが異なります。)当時のワールドタイムのアトラス同様、2面液晶を搭載しており、通常の時刻表示以外に右の中央のボタンを押すことにより上の画像の様なカレンダー表示に切り替えることが出来ます。

下の画像が通常状態。上段2は月、19は日にちを表示しています。

カレンダー表示状態。Su表記の下の縦列(日曜)は遅めに点滅しており、当日は早めに点滅しています。基本、1〜31の日にちの数字の位置は固定で、最後の31が消えるか、点灯してるか(閏年は29〜31が消灯)と、上の7つの四角で囲われた中に表示されるSuの日曜日の位置を移動させることで各月の表示をしています。
ちなみにこの7つの四角内の曜日表示は2面液晶の利点を活かして、通常時刻表示の時はちゃんと相応の位置にSu,Mo,Tu〜などの表示をしています。また、何かの記念日など、記憶させたい日をボタン操作で選ぶとその日は点滅し、当日になると画面上部にMEMOと表示が出て知らせてくれます。

で、これは007のボンドウォッチとして採用されたモデルでもあります。(ボンドウォッチとして採用されたセイコーデジタルについてはこちらにまとめてご紹介しています。)ジェームズボンドが宇宙に行くムーンレイカーに登場しており、ジェームズボンドの危機を救うという意味では採用されたセイコーデジタルの中では一番役に立ったモデルかと思います。

時刻や日にちを修正するにはセイコー初期デジタルの作法を踏襲し、右側面中央のボタンを「引く」ことにより修正モードに入ります。

裏蓋です。バッテリーはSB-BU(SR1130W)です。

取説によるとカレンダー設定は1930年から2009年までとなっています。何故に1930年からなのでしょうね。腕に巻いてる方の生まれた年の曜日を知りたいから?、にしてもそこまで古くしなくて、その分対応年数をもっと後ろ伸ばしにして欲しかったですね。

で、下は国内バージョンのM354-5000です。海外バージョンの文字板の青とグレーの四角いベタ面のグラフィックが無くなり、かなり大人しくなってます。

機能的には違いはありません。

当時国内価格は30,000円でした。

以上、ボンドウォッチでもある、セイコーの2面液晶カレンダー時計のご紹介でした。(海外バージョン入手に伴い、記載内容修正しました。)(2022.2.19.)

◀︎ COLLECTIONに戻る

 

タイトルとURLをコピーしました