SEIKO / 6138 CHRONOGRAPHの3つ目化

DESIGN WORK

前回のセイコーの自動巻クロノのご紹介(こちら)で、セイコーが2019年に6138系のデザインをベースにしてインダイヤルを3つ目化して出した復刻モデルについて記載した時に、「6138-8000ベースにして3つ目全て黒にしてPROSPEXのイクシーズみたいなマークをやめAUTOMATIC表記を6138並にもっと小さくしていたら38万だろうか買っていたと思います。」と記載したのですが、ならばそれってどんなになるのよ!?、ということで、作ってみたのが今回の画像です。(ほんとはモデリングで再現すべきですが、とりあえずフォトショで2次元で作ってみました。)

下はベースとした国産自動巻きクロノの最高傑作、6138-8000。相変わらずとてもカッコイイです。この画像を元に3つ目化したのが上の画像です。

2つ並べてみました。どうでしょう。しかし絶対カッコよくなるはず!と、3つ目化してみたものの、、、今改めてこう並べてみると、3つ目ってなんか「重い」し、やっぱ2つ目の方が大人っぽく端正にまとまってて良いじゃん、な気もしてきてますw しかしまぁ、復刻で3つ目化するならこうあって欲しいです。

私が作った画像の元ネタです。全てセイコーの過去製品からです。セイコーは過去の良い資産をいっぱい持っているので、私がフォトショで数時間でちゃちゃっと作っただけでこのくらいのものができてしまうのに・・・復刻に限らず最近のクロノのデザインはもうちょっとなんとかならないものですかね。

ざっくり解説しますと、ベースとなったのは6138-8000でケース、インナータキメーター、時針、分針、秒針、文字板を使用、3つのインダイヤルは7A28-702Aのテーパー面で凹面になっているものを使用、曜日と日付けの表示窓は7A38-7270のものを使用しています。(あ、今見ると7A38-7270の画像は外装を706Aのものに私が入れ替えた後のものでした。すみません)その他、3つ目の位置と大きさのバランス具合とインデックスバーの長さ調整、6138-8000には無かった3、6、9時位置の小さいインデックスバーの追加、などをしています。世界初の自動巻クロノの6139に12時間積算計を追加した6138と世界初のクオーツクロノの7A28とその後継モデルの7A38のがっちゃんこ、というセイコーのクロノグラフにおける偉業の集大成の様なモデルになってるかと思います。

ついでに2019年にセイコーが出した復刻クロノ(サイトはこちら)とも並べてみました。どうでしょう?セイコーの方は6138のデザインをベースに復刻と、サイトには6138ー8000の画像を掲載していますが、実際は6138-8020の方を復刻している様なので、是非次の55周年あたりではちゃんとこちらの8000ベースで作って頂きたいです。

以下はインスタにアップした画像より。以前にも同じことしてましたが、TOYOTA 2000GTに乗る隼人ピーターソンさん(サーキットの狼より)にまたご登場頂きました。

最後のコマはオリジナルのサーキットの狼では「わが国が 世界にほこる本格的スポーツカー〜」とTOYOTA 2000GTを解説しているコマなので、キャラがおらずなんともイマイチなコマですが・・・これ、テンプレ化したので、今後いろいろなネタに使えますw

セイコーは最近初代グランドばかり何度も復刻していますが、クロノのこういった偉業を成し得たモデルも余計なディティールの追加等することなく再現して出して欲しいものです。本来ならこういった過去の遺産へのオマージュやリスペクトでない、新しいディティールでの真っ当でカッコイイモデルをセイコーさんには期待しているのではありますが・・・以上、私が作ってみた6138-8000の3つ目化モデルの画像のご紹介でした。

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