SANDOZのおそらく1970年代の自動巻の時計です。黒いリング状の帯がガラスに裏面印刷されており、その間から極太の時針と分針と赤い三角の秒針が顔を出している、非常にグラフィカルでぐるぐるとした時計です。ケースはオールステンレスの鏡面仕上げでギラギラと風景を反射します。(ので、非常に撮影しにくい時計です。)
太めの針には夜光が塗られています。分のインデックスは15分刻みのドットしかなく、時刻が見にくい上に大雑把な時刻しか分かりません。文字板のカラバリはオレンジ、ダークグレーなどがあった様です。
曜日と日にち表示の部分は黒帯印刷が切れているので、そこを針が通過する時は針の全貌が見えます。下は秒針が通過している状態。
プレーンなケースデザインがカッコイイです。
しかし、このケース、ベゼルレスでシンプルで良いなと思っていたのですが、、、
なんと良く見るとこの様に、ベゼルレスではなく、前面全てをベゼルで作っている様な構成でした。
真下から見た図です。この様に赤線部に本体とベゼルの合わせがあり、断面形状の形も繋がっておらず、一体感はありません。本体が鏡面仕上げなのでこのディテールが分かりにくかったのですね。
側面から。ベゼルがラグ部の凹みを覆い隠す様にケース上下幅ぎりぎりまで伸びてます。
蓋をされたラグ部拡大。しかし、ベゼルだとするとケース形状に位置を合わせをしてパコッと付けるのに苦労しそうです。
背面です。裏蓋にはシールが残っています。
裏蓋を開けた状態。ムーブは以前にアップした同SANDOZのDuplexと同じETA2879でした。
ムーブを出してみました。鮮やかなメタリックブルーの文字板です。
拡大。時針、分針はシルバーのメッキ面の上にクリヤーブルーを塗装(シルバーの縁取りが綺麗に残っているので印刷ですかね?)している感じです。秒針先端は赤がコテコテに塗られています。
腕に巻いた状態。
以下、何枚かツーショットを。同SANDOZのDuplexと。変態時計兄弟ですね。
最近入手のAMIDAのメカデジ。サイクロプスな時計兄弟。
青文字板のミステリーダイヤルと言えばZODIACのASTROGRAPHIC。
全て並べて。しかしASTROGRAPHICが一番時間が分かり易いって、どれだけ時間が分かりにくい時計達なんでしょうw
最後にいい感じに撮影できたカットを。ビカビカな鏡面外装はハイコントラストにすると良い感じですね。
以上、SANDOZの時計のご紹介でした。(2021.3.20.)