1967年に発売された、シチズン初の手巻きのクロノグラフのレコードマスターです。シチズンのクロノと言うと最近復刻が出たこちらのツノの生えたチャレンジタイマー の様に、一癖あるクロノのイメージが強いのですが、このファーストモデルは極めて端正で大人な雰囲気にとまっています。
クロノグラフではあるのですが、クロノ用の積算計はありません。文字板外周にはタキメーターがありますが、このタキメーターの無いものや、針やインデックスのデザインの違うものなど、いくつかバリエーションがあります。
カラバリは黒モデルの他にシルバーモデルもありました。
リューズにはCTZの刻印があります。
手に取った状態。カッコイイです。強いて言うならば、外周のタキメーターが文字板一体の平面でなく、別パーツでほんの少しだけテーパーの付いた面にタキメーターが印刷されていたらよりかっこ良かったかも。
RECORDMASTER名称のクロノは他にラリーメーターを搭載したRALLY CUSTOMというモデルもあります。黒いケースで雰囲気は大分異なるモデルですが。
スクリューバックの裏蓋です。
裏蓋を開けた状態。21石で垂直クラッチのクロノです。ピラーホイールがありますね。
最後に、セイコーのクロノのファーストモデル、通称ワンプッシュクロノグラフと。こちらはシチズンのモデルより3年早い東京オリンピックの1964年発売です。かなり雰囲気は似た感じですね。
以上、簡単ですが、シチズンのクロノのファーストモデルのご紹介でした。(2021.11.14.)