1976年、モントリオールオリンピック記念に発売された、世界初のデジアナハイブリッドな時計のオメガのクロノクオーツです。右に通常の時刻表示用のクオーツアナログ時計、左にはクロノグラフ用の正方形のLCD窓が2つ並んでいます。非常にでかく、ゴツく、私所有の時計の中では最重量級かと思われます。ケース左右幅はリューズ、ボタンを除いて46.8mmもあります。
左側のデジタル表示部はあくまでクロノ用なので、時刻表示はしませんが、上下に00が表示されているクロノ待機状態時に左中央のボタンを押すと上の表示は消え、下の液晶のみ秒表示をスタートします。押した時にスタートするので、通常時刻の0秒の時に押せば時刻の秒表示として使えます。もしくは3時ちょうど等の正時にクロノをスタートさせれば、分の積算は60分で00に戻りますので、上で分、下で秒を表示する、という使い方もできます。クロノグラフとしては左上のボタンでクロノのスタート、ストップ、中央のボタンでストップ時の1/100秒を下の窓で表示、下のボタンでリセットです。ラップタイム計測もできます。また上下の2つの窓になっていますが、モジュール的には繋がった縦長の1つの液晶になっています。
裏蓋左側にはSEAMASTERの刻印、右側にはオリンピックの刻印があります。
同オメガの125っぽい重厚なステンムクのベルト。
円柱の3連のボタンがどんどんどーん並ぶ左側面。
厚さは13mmあります。時刻合わせはリューズを引き、回すと短針だけが1時間ごとにクリックがある様に進ませる事が出来、長針はリューズ中央がプシュボタンになっており、そこを爪楊枝等で押す事によりにょーっと電気的に進ませることができます。私の所有物は散々硬いもので押されたらしく、リューズのプッシュボタン部はかなり痛んでいます。
裏蓋を開けた状態。毎度のことながら70年代のエレキな時計の内部はカッコイイです。
カッコイイので拡大。キャリバーナンバーは1161、こんなにデカいのにバッテリーは小粒なSR41Wを2つ使います。
ちなみにこの時計、アルバトロス(Albatross=アホウドリ)とも呼ばれており、中央の2つのバッテリーを押さえるパーツがアホウドリの翼に似ているからアルバトロスと呼ばれている様です。(こちらのwikiより)私は呼んだ事ありませんが。しかし何故にカモメでなくアホウドリなんでしょね?同じ様な翼の形の他の例としてガルウィングドア(gull wing door )がありますが、そちらはgull=Seagullのカモメからきています。
以下、ツーショットをいくつか。まずは音叉式クロノのスピードソニック(当サイトでのご紹介はこちら)とのツーショット。同じオメガのエレキな時計、丸と四角。
オメガのとんがった時計はカッコイイです。
側面。厚さはスピードソニック(14.5mm)の方があります。
次、オメガの初期クオーツモデルであるMEGAQUARTZ(こちらにアップしました。)と。これもゴツいです。
MAGAQUARTZのリューズの上ボタンは秒合せ用の秒針停止ボタン(押している間だけ秒針停止)、下は日にち送り用です。
3ショット。(スピードソニックのページからの転載です。)オメガのエレキな時計3兄弟。クオーツ、音叉、デジアナハイブリッド。
ちなみにこの3本、重さを比較してみますと、
・クロノクオーツ:158g
・メガクオーツ:142g
・スピードソニック:133g
で、Apple Watch Series 6 44mmアルミケース(GPSモデル)は36.5 gなので、それと比較すると
・クロノクオーツ:Apple Watch 4.3本分
・メガクオーツ:Apple Watch 3.9本分
・スピードソニック:Apple Watch 3.6本分
の重さになりますw こんなに重いのに、できる事は時間を知ることとストップウォッチがある位です^ ^
以上、世界初のデジアナハイブリッド時計のオメガのクロノクオーツのご紹介でした。