lipの1960年代のかなり初期の電磁デンプモデルです。秒針の後端はエレキ時計らしくイナズマ形をしていますが、それ以外では特にエレキを主張することのない、かなりシンプルなデザインのモデルです。
太めなインデックスバーの上面は凹R面で反った形をしており、時計を上下左右振った時にいい感じにハイライトが走ります。リューズは指ががりのギザギザ等の無い、つるんとした形状です。(ギザギザが無いのはゼンマイを巻く必要がないというエレキ時計の小さな自己主張なのかもですね。)
で、この時計のハイライトはこの背面にあります。カスタムで作られたのか、最初から製品としてこんな状態だったのかは不明ですが、スケルトンバック仕様になっています。以前にご紹介したゾディアックのモデルの様なちゃんとしたスクリューバックにもなっておらず、直径の合う風防を探してパコッとはめただけの様でもありますが、、、真相は不明です。ので、バッテリー交換時は風防の全周を沢山のツメでくわえて外す様な専用の工具でやるしかなさそうです。
横から見るとこんな感じで、透明裏蓋は結構ぷっくりしています。
インスタにアップした動画です。
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最後にまた正面から。このDauphineってどういったシリーズだったんでしょうね。
以上、lipの背面スケルトン電磁テンプモデルのご紹介でした。(2021.2.18)
2023.10.15.追記・・・バッテリー交換をしましたので、その様子を追記します。まずは下の画像の様な風防を外す専用の工具をAmazonで入手し、端面にくわえ込ませてパコッと裏蓋(というか、裏蓋の役目をしている風防)を外しました。この工具、初めて使ったのですが、かなり力を入れて回し込んでいき全周で徐々に締め上げて力技で直径を小さくして外す、という仕組みなのですが、いつ風防が割れてしまうか、ヒヤヒヤな感じでした。
で、接点を外し、バッテリーを出してみたのですが、バッテリーのマイナス面には絶縁させるためであろう、ビニールテープの様なものが、中央の接点部以外に貼られてました。ムーブの電池が収まる箇所の底面にも透明の薄いプラスチックシートは敷かれてはいるのですが、とりあえずバッテリー側にもあった方が良さそうなので、新規にビニールテープを切って貼るなども面倒なので、そっと剥がし、そのまま新しいバッテリーに移植しました。
で、交換完了な状態。また元気に動き出しました。
再び透明裏蓋を付けてめでたく作業終了。エレキなスケルトン、良いですね。
以上、裏蓋さえ外せればあとは簡単なバッテリー交換の追記でした。