1975年にスイスのブランドJAZから発売された、電磁テンプ式のドラム(円筒)回転型のメカデジです。(実際製造したのはDERBYになります。)手前側にある窓から数字で時刻を表示しているのですが、その数字はドラムに印刷されていて、そのドラムを回転させる事により時刻を変更していく様になっています。
針の代わりに円盤を水平回転させる、いわゆる普通のメカデジと違い、回転する筒を内包しているので、非常に分厚い時計になっています。
側面から。分厚いけど、、、カッコイイです。ケースのシルバーのメッキが大分劣化してきています。
ラグ幅は28mmもあります。
ま正面からはほとんど時刻は見えません。
こんな感じで腕に巻いてちょうどいい具合の角度で時刻が見えます。
バックル部にはかなり大きくDERBY SWISSONICの刻印があります。
電池蓋がバッテリーホルダーにもなっています。パッキンはありますが、既に硬化しており、この蓋も圧入だけなので、防水性はほとんど無いかと思われます。
こちらは別デザインバージョン。JAZの表記が無いのでオリジナルのDERBYブランドで発売されていたものかと思われます。
こちらも分厚いのではありますが、とてもまるまるしたデザインでかわいいです。上の画像は随分前に撮影したものなのですが、このオリジナルのベルトは経年変化で崩壊してしまいました。なので、以下ベルト無しの画像ですみません。
時刻の数字も大きく表示され見やすいです。
側面から見るとこんなです。厚さは実測で16.8mm程ありました。
表示窓側から。昔こんなパタパタ時計がありましたね。
背面は上のモデルと同様です。数ミリ引き出して使用するリューズの役目をするギヤ状のつまみと黒いプラスチック製の電池蓋があります。
久しぶりにモジュールESA9176を出してみました。
電池(一番奥の黒い円筒の中)、時刻表示のドラム、ムーブメントが同軸に並んでるのが良いですね。透明外装のケースを作りたくなります。
背面から。プラスチックを多用しており、現存するモデルは結構モジュールが死んでいるものが多い様です。
インスタに投稿したモジュールが動いている状態の動画です。一番右のドラムは常に回転しており、白帯印刷の幅が徐々に広くなっており、大まかに秒が分かる様になっています。
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最後に、以前に作ったJAZ DERBY風のApple Watch用ウオッチフェイスです。5時20分、2月15日、です。
以上、DERBY製電磁テンプ式ドラム回転メカデジのご紹介でした。