DORAEMON / WRIST RADIO

久しぶりに妄想CGを作成しました。これはドラえもん8巻に収録されている「進化退化放射線源」の回に出てきた「腕ラジオ」をCG化してみたものです。

下は掲載されていたページと。ストーリー的には、のび太が今持っている10年前の旧式のラジオでなく最新のラジカセが欲しいと父親にねだったものの相手にされず、愚痴っていたらドラえもんがひみつ道具の「進化退化放射線源」(下の画像のドライヤーの様な道具。のちに名称は進化退化光線銃に変更されます。)を出してくれ、ラジオにその道具からの放射線をあてると最新式のラジカセになり、更についでにもうちょっと進化させてみようとまた放射線をあてるとこの様なテレビ、テープレコーダー、トランシーバーつきの「腕ラジオ」に進化しました。

腕ラジオの画像の部分と共に拡大。この掲載されていた腕ラジオが実際あったらかなりかっこ良さげなので、今回CGを起こしてみた次第です。テレビであろうと思われる上面の画面のアスペクト比は70年代の漫画なので4:3にすべきかとも思ったのですが、オリジナルの絵が意外と横長の画面に見えるので、16:9としました。(今見ると16:9よりも左右に広いですね。ケースの縦横比等を検討してるうちにいつの間にか左右に伸びてましたw )また画面の色はセイコーの80年代のテレビ時計に倣った色をちょっと濃くした色にしました。右側面の大きめなスイッチはおそらくテレビのチャンネル変更のダイヤルかと思われます。(当時は回転式のダイヤルでガチャガチャと回してチャンネルを変えてましたからね。)その下には何だか不明なミニUSBの端子っぽいものがありますが、もちろん当時はそんなものは無く、これは何なのか考えたのですが、、、どうも当時のラジオやテレビでこれという思い当たるものがなかったので、とりあえず蓋をしておきましたw

腕ラジオのみで拡大。各スイッチの機能表記は適当です。ヘルベチカベタ打ちの70年代のちょっと垢抜けない感じで入れてみました。手前の細長いチューナー部分も最初はデジタルにして、時刻とラジオの周波数の切り替え式のデジタルなチューナーにしようかとも思ったのですが、ここはやはりオリジナルに倣いアナログなチューナーにしました。白いチューニングの指標を左にあるプッシュボタンで物理的に動かすメカは結構面倒そうです。

反対側面。こちら側にはスピーカーの穴など設ければよかったですね。どのCGも途中でテクスチャーや光源をいろいろ変えてはレンダリングをかけ、多々描き出した中からいい感じに出来たカットをセレクトしているので、このページにアップした画像の質感は統一されてません。まぁ、色々な質感が見れるのも良いかなと。文字もデータ的には彫り文字にしているのですが、凹量が少なかったのでイマイチ表現されてません。またベゼル部はステンの鏡面仕上げ想定でこれはHP-01に倣った形状にしてます。

側面から。オリジナルはもう少し薄いイメージですが、手前のテーパー面の角度と幅、ベルトの厚さなど、やってくうちにこの厚さになりました。ベルト幅は20mmでオリジナルは金属ブレスがついてますが、データ作るのが面倒なので、肉厚なシリコンベルトとしました。

また、この進化退化放射線源の回は2回ほどアニメ化されています。下の画像ののび太と上の画像が最初にアニメ化された時の腕ラジオで、下が後にもう一度アニメ化された時の腕ラジオです。最初の時はかなりふにゃっとしてて適当な形をしており、2回目の時は妙にシンプルにデザインされちゃってて、やはりオリジナルの漫画の腕ラジオが一番かっこいいですね。

最後にもう一度、掲載ページの画像と。床面に家のテーブルを撮影した画像を貼ったのですが、こうするとよりリアルな感じなります。
しかし、この話が掲載されたドラえもんの8巻は1975年発売ですので、それから約50年が経っている訳ですが、今だにスタンドアローンでこの多機能を実現出来ている腕に巻くデバイスは出てきてませんね。Apple Watchがかなり近いのではありますが、iPhoneあっての多機能ですし、ここは80年代にテレビ時計や腕コンを出したセイコーさんがそれらを終息させずに頑張っていって欲しかったところです。今時、スマホがあればそんな多機能な腕時計は不要だなどという、そんなことは百も承知の上で腕に巻くデジタルガジェットのワクワク感は継続していって欲しいものです。

今後、ドラえもんの何かしらの記念時に製品化してくれませんかね?あるいはドラッチから初のスマートウォッチとして製品化とか・・・以上、ドラえもんに登場した腕ラジオの妄想CGのアップでした。(2024.12.6.)

2024.12.11.追記・・・ケースの質感が相変わらずイマイチですが、とりあえず動画も作りましたので追記します。

画面に映っているのはアニメで最初に腕ラジオが登場したシーンです。ドラえもんものび太も昔っぽい顔つきしてますね。とりあえず動画作ってひと段落した感じですが、3Dプリント出力もしてみますかね?・・・以上、動画の追記でした。

2024.12.17. 追記・・・トランシーバーとラジオの機能があるのであれば、やはりここはロッドアンテナを付けたいなと思い、CGを修正しました。

まずはこんなハイコントラストな画像から。右上のラグ部からアンテナを上に引き出せる様になっています。やっぱ腕に巻くデバイスからアンテナが伸びるとグッと秘密兵器感が増します。(兵器ではありませんが)

今ならラジオはradikoで聴けますし、トランシーバー機能もApple Watchのセルラーモデルの様に通話機能があればこんな立派なアンテナは不要かとは思われますが、ここはそんな野暮な事は言わないで、ということで。と言いますか、ドラえもんはまず古いラジオに10年進める進化退化放射線源をあて1975年当時の最新式のラジカセに進化させ(ということはのび太が持っていたのは1965年製のラジオということになります)、でその後その進化させたラジカセに「ついでにもうちょっと進化させてみよう」とまた放射線を浴びさせこの『腕ラジオ』に進化させたのですが、その「ついでにもうちょっと」で何年進めたのかは不明なのですが、多分「もうちょっと」なら1回目と同等の+10年くらいかと思われます。ですので、1975年から40年も進化させないと出てこないApple Watchほどの進化ではない、1980年代位のまだロッドアンテナ健在な時代のものへの進化の『腕ラジオ』としてCGを修正しました。

アンテナの反対側の左側面にはトランシーバーやテレビ視聴には必須なスピーカーとマイク用の大きめなスリット穴を設けておきました。当時っぽい、セイコーのアラームデジタルのA158系風のスリットにしておきましたが、ヘッドホンジャックの穴も空けておけばよかったですね。

背面です。大きい裏蓋はビス止めとし、UTDESIGNのロゴ等の刻印を入れておきました。防水パッキンの走らせ方が難しそうです。

ロッドアンテナ格納時。ラグ部分にギリギリ収まってます。

アンテナを少し引き出した状態。側面のチャンネルのダイヤルがリューズだったら巻き芯等がある為、物理的にアンテナを格納することが出来なかったでしょうね。(ダイヤルもそれなりに奥行きは必要でしょうが)

最後に黒背景で置いた状態。カッコイイです。

以上、ロッドアンテナを追加したCGの追記でした。

2024.12.20.追記・・・またCG追加します。アンテナ付きでオリジナルの腕ラジオとの画像です。

正面から。試しに左右に幅広だった画面を16:9になる様に幅を狭めてみたりもしたのですが、妙に鈍重な感じになりイマイチでした。見慣れないアスペクト比の幅広な画面の方が未来っぽい感じなので、現状のままでよしとしました。

以上、CGの追加でした。

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