1970年代のアメリカのメーカーMICROMAの液晶デジタル時計で、これは映画ブレードランナーでデッカードが腕に巻いていた腕時計と同じモデルになります。これはもうずーっと探していて、eBayなどにはちょこちょこ出てきてはいるのですが、程度がイマイチだったり、アホみたいに高かったりで中々入手できないでいました。で、今回そこそこの程度と価格のものが出ていたので、オファーを送りさらに安くしてもらい、めでたく入手することが出来ました。
このモデル、下の画像の赤矢印部の溝の無い物や、プッシュボタンの数が少ないモジュール違い、シルバーケースなどいくつかバリエーションがあるのですが、デッカードが腕に巻いていたのはこのモデルかと思われます。
機能的には時:分と下段に秒を表示(ボタンを押して秒部に日にち表示)と非常にシンプルなものです。ベルトはいかにも黒の焼き付け塗装な感じですが、時計本体は塗装の塗膜感の感じられない、何かしらの染色っぽい仕上がりです。(ケースはステンレスではありません)
右側面下のボタンを押すと照明のライトが点灯しましす。
上のボタンを押すとDATEと出て下段に日にちを表示します。この画像の様にケースは光の当たり具合で黒ではなくシルバーにも見え、デッカードの時計はシルバーなのでは?との声もありましたが、映画本編中何度か確認できるシーンとこの写り具合からすると、やはりデッカードの時計は黒かと思います。
腕に巻いた状態。
もう一枚。シンプルで良いですね。
背面はスクリューバックです。
裏蓋を開けた状態。ムーブ、あちこちかなりやばそうな感じです。本来はムーブと裏蓋の間にスペーサーになる円盤状のパーツもあるのですが、これは欠品しています。とりあえずは無くても大丈夫ですが、裏蓋を閉じる時にバッテリー部上面に薄いスポンジを乗せておきました。ムーブにはTIMEXの表記があるのですが、MICROMAとはどういった関係だったのでしょう?
で、やはりこの時計はいろいろとツーショット撮影をしたくなります。まずはブラスターと。しかし私はこの水鉄砲ブラスターか、
映画で使用された現存するスピナー(こちらでご紹介)の保有者のKさんに頂いた、このブラスター風おもちゃしか持ってません。(これ、ダブルトリガーではありませんが、引き金を引くとすごいアクションと音が鳴り響きます。)
2007年に発売された25周年記念の5枚組のDVD(こちら)のフォークト=カンプフマシンの収納ケースを模したパッケージとおまけのユニコーンの折り紙のフィギュアと。
同、おまけのスピナーと。しかしなんでこの時計がデッカードの時計として選ばれたんでしょうね?劇中ではブローバや日本語の看板も多々出てくるので、アメリカ製と言う事でブローバ、もしくはセイコーの時計でも良さそうですが、、、しかし当時のセイコーデジタルのハイテク感はデッカードのハードボイルドな感じには似合わないですね。どちらかと言うとシチズンの初期デジタルのブラッキーモデルがこのMICROMAと雰囲気は近いかと思います。ちょっとかわいくなっちゃいますが。
で、劇中でこの時計を一番確認できるシーンはデッカードがレオンにボコられて自分の家で顔を洗っているシーンの未公開カット部分です。普通のディレクターズカット等でも顔を洗うシーンはあるのですが、この時計が大きめに映る数秒のシーンはカットされています。上記5枚組DVDのDISC 4の最後、未公開シーン集のチャプター名「洗い流す」で、この時計を確認する事ができます。(最近のBD版でも見れるかもですが、未確認です。)
そのシーンと。映像での映り具合でもそうですが、やはり光のあたり具合ではこんなにシルバーっぽく写る、不思議な時計です。
と言うことで、最後は同じ黒い時計同志という事でスピマスのアポロ8さんと。私が今年入手した腕時計は後半にこの黒い時計2本で締めくくったという感じです。
以上、マイクロマのデッカードの時計のご紹介でした。来年3月のブレードランナーシネマコンサートにはこの時計を腕に巻いて行きたいと思います。(2022.12.21.)