BANG & OLUFSEN / BEOWATCHの3Dプリントによる補修

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前にアップしたBEOWATCH2種(こちら)ですが、以前から所有していた文字板がミラー状態の方のモデルのベルトは、実は数年前から下の画像の様にみごとに加水分解を起こしてベトベトな状態になってました。(2本並べての画像はこの状態が写らない様に撮影しました。)で、そのベルトを3Dプリント出力で復活させてみましたので、今回はその事をアップします。(上の画像が3Dプリントでベルトを復活させた状態のものです。)

加水分解を起こしたベルトは表面がベトベトで手で触るとボロボロ崩れてきたしまう状態で、残念ながらここ数年ずっと腕に巻けない状態でした。湿気の多い日本ではこの手のウレタン系のベルトは防湿庫に入れるなどしないと、みんなこうなってしまいます。もしくはうちだけが妙に湿度が高いのか・・・!?

で、重曹水に一晩漬ける等、洗浄、崩壊の進行の阻止を試みましたが、既にここまでなってしまったらもう崩壊は防ぐことは出来ずどんどん崩壊していきます。

・・・そうこうしているうちに箱、取説付きの未使用状態のBEOWATCHがebayに出品されているのを見つけてしまい(しかも私所有のものと違うマットな文字板のタイプ)、入手してしまったのが、前回アップしたモデルになります。(前回のアップでこのデッドストック品入手の前にアップしてあるミラー文字板の画像は昔ベルトが元気な時に撮影した画像です。)

で、崩壊したベルトのモデルを腕に巻くのは諦め、この新たに入手したNOSな物を腕に巻けば良いや、とも思っていたのですが、どんなに乾燥剤等と一緒に大事に保管してもこのモデルのベルトもそのうち同様に加水分解をおこすかもしれませんし・・・それならば、このデッドストックのモデルのベルトを採寸し、立体データを起こし、3Dプリント出力で同じものを作り(最近はゴム素材での3Dプリント出力サービスがあるので)復活させれば、何度でも再生させることが出来、気兼ねなく使用することができる様になるのでは?と思い立ち、新たに入手したモデルのベルトを採寸し、3Dデータを起こし、DMMに出力依頼をかけました。下が採寸し立体データ化したBEOWATCHのベルトです。

で、プリントが仕上がってくる間にベルトのウレタン部分をガシガシそぎ落としました。

ウレタン部そぎ落とし完、な状態。

で、データを出してから1週間程で3Dプリント品が届きました。なかなか良い出来です。思っていたよりコシが無く柔らかいのですが、まぁ使えそうです。

左がオリジナル、右が3Dプリント品。積層のスジスジが出ていますが、かなり良い出来です。

ということで再生準備完了。

とりあえず様子見で両端部のみ両面テープで貼り付け、

再生ベルトの完成。左がオりジナル、右が3Dプリント品。遠目にはかなり近いです。

で、時計本体にベルト取り付け。手前が3Dプリント再生品、奥がオリジナル。いけますねー。

手前オリジナル、奥3Dプリント再生品。ベルトの長さは再生品の方は長さ調整をしてあるので短いです。

左ベルト復刻品、右オリジナル(この画像ではベルトはほとんど見えませんが)。右の未使用品はこのままベルト長さ調整もせずに乾燥剤と共に永久保存状態に入るかと思われます。

久しぶりに腕に巻けました。カッコイイ。

理想的には3DデータからABS切削等で原型を作り、そこからシリコンで型をとり作成、が一番良いかと思われますが、3Dプリントだと3,000円程で作れますし、データはあるので、そのうち時間とお金がある時にでもやれればと思います。

・・・以下、ついでにベルトの寸法出しの時に本体側の採寸もし、3Dデータを起こしましたので、その画像もアップしておきます。

基本面取りなだけな造形なのでモデリングは比較的簡単ですが、その面の取り具合が非常にデリケートです。

リモコン操作部側から。VとAはフォントでなく、採寸して作ってます。文字の凹量はオリジナルはもっと浅いです。(レンダリングで消えない様にちょい深めにしてます。)

こういう平面構成の立体物はちまちま光源位置の調整をしてレンダリングかけるよりもフォトショのブラシでさっとグラデを入れるだけの方がいい感じになります。鏡面をリアルな感じで出すにはミラーなテクスチャーを貼り反射物を写り込ませたレンダリングかけた方がそれっぽくなりますが。

以上、BEOWATCHのベルトを3Dプリント出力で再生を試みた話と3Dデータスクショのアップでした。

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