タカラから1984年に発売されたトランスフォーマーシリーズのAUTOCEPTORです。前回アップしました電卓ロボ等を含む日本のWatch-Qシリーズは海外ではトランスフォーマーシリーズとして販売されていたのですが、何故かこのモデルのみ海外のトランスフォーマーシリーズのみに存在し、日本のWatch-Qシリーズには入っていませんでした。(ので、このモデルの発売はおそらく海外のみかと思われます。)私が思うに、後述します2段階変形をさせるが為に各ヒンジ部が非常にヤワな構造になっており、お子様がやるとすぐに壊してしまいそうだから、との配慮から、もしくはこのモデルは海外で先行発売したものの、その様なクレームが多くきたから、日本ではシリーズから外されてしまったのでは?と思うのですが・・・実際はどうなのでしょう。。
ということで、まずは腕時計状態の佇まいから。電池を入れてない状態ですみません。本来は綺麗な青色をしていたと思われるのですが、経年変化でほぼ緑色になってしまっています。この変色具合は青トキマ と同じ様な感じです。いかにも何かに変形しそうな、怪しいプラスチックのかたまりな感じです。
手に取った状態。ベルトは崩壊することなく現存しています。
背面です。中央に本体を固定しているリブの一部が見えてますが、日に当たらない部分は変色することなく綺麗な青色を残しています。
以下、変形の手順です。まずは黒いベース部の左右のボタンを押し本体を取り出します。下は取り出して裏返した状態。中央に固定用のリブが立ってます。
そのリブを寝かせ、左右の腕を開きます。
左右のタイヤ部あたりを持って下にズコッとスライドさせた後、足部を回転させて起こします。このスライドさせるという工程を知らないと足を起こすことができません。
で、頭を反対側に回転させ、
表に返してつま先と手のひらを回転させて出してトランスフォーム終了です。
正面から。手が妙に長く、短足なロボです。手は関節がゆるいのでブラブラしてます。
手に取った状態。日にあたってない下半身は綺麗な青色です。しかしこのロボ、なんともゆるい感じで、ダボダボの着古したトレーナーでダレた休日を過ごしている方の様です。(誰?)
顔拡大。相変わらず大雑把な造形の顔です。まぁ、小さいのでやむを得ませんが。
立たせた状態。ちょい内股な感じです。
正面から。手が長いとジブリ美術館の屋上にいるロボの様にも見えます。
背面。ビスが多いです。
電卓ロボとのツーショット。さすが変形ロボのラスボス、しゃきっとしてます。
電卓ロボの方が一回り大きい感じです。
こう見ると電卓ロボはぺちゃっとしてますね。
で、このAUTOCEPTORのすごいところは時計からロボになり、更にもう1つ変形するところです。まずは腕をたたみ、
頭を回転させ、腕を頭の上に持っていき、
合体させ、
タイヤのついた足を180度回転させて格納し、
ひっくり返し、(返さなくても良いんですが)
ズコッと足部分を押し込み、
表に返すと、車の出来上がり。ロボ感ゼロです。
後ろから。初代サバンナRX-7風です。
手に取った状態。アメ車の様でもあります。このツギハギ感が良いですね。
で、時計に戻します。ボンネットを左右に開き、(この中の左右のダボがあちこちで活躍してます。)
開いたボンネット部(=ロボの腕)を本体側に持っていき、
ボンネット内面にあったダボで本体左右に固定、で時計状態に戻りました。
ベース部に戻して腕時計化。
しかし、左右の腕は小さいダボのみでの固定なので、すぐ外れプラプラしてしまいます。腕に巻いているとすぐこの状態になり、いつの間にか腕がもげて無くなってそうです。
最後にパッケージを。本家トランスフォーマーなビジュアルですね。しかしこのビジュアルを見ると変形の手順としてはまず腕時計から車になり、その後ロボに変形、でしたね。車からロボに変形の方がトランスフォーマーっぽいですし。変形の紹介の順番、間違えましたね。。
背面。Watch-Qと同様のシリーズの画像が貼られています。
・・・と、これで終わりにしようかと思ったのですが、せっかくなので、やはりバッテリー交換を試みることにしました。最初はこのビスの多さ+ビスは全てプラ外装にねじ込んでると思われるので、何度かやるとネジもバカになりそうですし、現状維持の為にもやめとくか、ということで避けていたのですが・・・やはり中を見てみたいという欲求には勝てず、バラすことにしました。
まずは7つのビスを外した状態。中央にはスライドさせる機構を保持する大きめのビスがあります。このビスだけ外せば足はバラさなくても電池交換までたどり着けそうです。
更にバラバラな状態。時計のモジュールが見えてきました。
時計のモジュールも外してさらにバラバラな状態。ばらすと結構単純なパーツ達です。これだけのパーツ構成で、時計、ロボ、車に変形するのはやはりすごいことかと思います。
バッテリーはLR41が入ってました。最初、交換しても液晶が点灯しなかったのですが、接点がかなり劣化していたので、磨いたら点灯してくれました。が、非常に薄いです。液晶が点灯したからには上にアップした画像、全て液晶点灯状態で撮影しなおしたいところですが、、、さすがにめげてHOMEのページの正面画像のみ点灯状態と差し替えました。と言いますか、やはりそもそも全て撮影する前に、まずはバッテリー交換すべきですね。
ということで、最後に液晶点灯状態の正面画像です。
以上、二段階変形するトランスフォーマーシリーズのAUTOCEPTORのご紹介でした。(2021.9.28.)