DERBYの70年代の初期クオーツモデルです。DERBYと言えばマニアの間では電磁テンプ式メカデジ(ドラム回転タイプはこちら、FUTURE FUNKに丸ごとパクられた円盤回転タイプはこちらでご紹介してます。)が有名ですが、この様な電磁テンプでない、クオーツによるアナログ3針モデルも出していました。私も同ブランドのこんな「普通っぽい」モデルは初めて見たのですが、シンプルな文字板ながらくるんくるんな丸いケースがかわいいです。
丸いケースですが、風防の四角は微妙に角張ってます。サブディビジョンモデリングで言うところのこの頂点だけ連続性セットをスムーズからシャープにした様な形です。
置いた状態。ベルトはオリジナルではありません。ベルトはラグが無く、直接本体に取り付けるタイプなのですが、ザグリ量が少なく、バネ棒を少しUの字に曲げないと付けられません。
12時位置のブランド表記は印刷です。1分ごとの指標もないシンプルな文字板です。曜日はフランス語表記です。
まるまるとしてはいますが、側面はエッジを効かせたストレートな縦壁状態です。
シンプルな裏蓋です。この様な普通のオープナーで開けられない裏蓋は百均で買った3個100円のゴムボールを押し付けて回して開けます。
裏蓋を開けた状態。ムーブメントは前にこちらご紹介したETERNAのモデルとほぼ同じです。バッテリーはSR43SWです。
そのエテルナのモデルとツーショット。非常に対象的なデザインです。この頃の初期クオーツ時計はみな個性的な顔つきで良いです。
同DERBYのドラム回転メカデジと。久々に出すとやっぱデカイですw
入手時はケースも風防も傷だらけだったのですが、ひたすら磨いてここまで綺麗になってくれました。かわいカッコイイ。
最後に腕に巻いた状態。
以上、DERBY SWISSONICの初期アナログクオーツ時計のご紹介でした。(2021.2.12.)