スイスの時計メーカー、BULERから1970年初頭に発売されたASTROLONという手巻きの機械式の時計です。BULERは以前にこちらでご紹介した時計の様に結構クセのあるオリジナルなデザインの時計を多々リリースしている私の好きなブランドです。
トノー型の70年代なケースデザインに、機能的には見にくくなろうがお構いなしに水平に寝かせたごつめなインデックスバーがカッコイイです。
黒文字盤が引き締まった印象を与えています。BULERのASTROLONは白文字盤でやはりゴツいインデックスバーの別デザインのモデルもあり、それもカッコイイです。
手に取った状態。かなり程度は悪いのですが、その分格安で入手できました。そういえば、以前にこちらでご紹介した電磁テンプ時計も同様に寝かせたインデックスバーにしてましたね。
で、この時計の一番の特徴は機械にTISSOTが開発した世界初のプラスチックによる機械式ムーブCal.2250を使用している点であり、下の画像の様に裏スケからそのプラスチックのカラフルなムーブメントを見る事ができる様になっています。
使用しているプラスチック自体に自己潤滑性を持たせた素材を使用し、通常の機械式時計の様な潤滑油を不要とし、部品点数も少なく軽量、製造コスト削減、耐磁性、耐久性向上を狙って開発されたムーブメントです。そもそもASTROLONという名称もTISSOTのこのムーブメントの名称でもあります。
当時としては非常に合理的で革新的な技術であったかと思いますが、そもそもプラスチックは経年劣化しますし、分解修理前提でない構造で部品単体交換が難しく、またやはり「プラスチックは安物」的なイメージも払拭出来ず、さらに当時はクオーツ時計も出始めてる等から、結局このムーブは短命に終わっています。
そんな革新的なムーブ搭載のとんがり具合を寝かせたインデックスバーで表現していたのですかね?ちなみにTISSOT本家のASTROLON搭載モデルのIDEA2001は透明プラケースで全身で革新性をアピールしていました。
以上、BULERのASTROLONのご紹介でした。(2026.01.17)








