先日購入して組み立てた、下の画像の電子工作キットのLED腕時計ですが(こちらでご紹介)、その中味を使ってオリジナルデザインの外装を考えてみました。上の画像が完成した状態ですが、白い3Dプリント出力で、時刻表示部には特に窓は無く、中で発光したLEDによる時刻表示が透けて見える、というデザインです。
以下は製作工程です。まずは現状の基板などを採寸し、ざっくりな3Dデータを起こし、
それに被せる様に外装デザインをしました。基本何もしていないツルツルの丸い外装で、トップ面にUTDESIGNロゴを凹で入れました。
上カバーを開けるとこんな。ラグ部分も含んだケースにしたので、投影面積は元より大きくなってますが、
薄さは3mm程薄くなってます。
で、完成予想のCG。実際は側面のボタンを押すと10秒程点灯します。(点灯時は0.5秒おきにコロンが点滅)
ただの白くて丸くてつるつるだとAirPodsのケースを腕に巻いてるだけな感じになってしまうので、、、
かといって腕に沿わせて湾曲させるのも腕時計デザインあるあるなので、ここは4つ足でふんばってる風にしてみました。
裏面はこんな感じで、4箇所あるビスのあたりが足風に凸になってます。黒いプッシュボタンが目で何かしらの生き物の様な感じです。(今見ると足部の凸具合をもうちょい滑らかにすれば良かったです。)
リアルなCG風。ベルトは微妙にグレーにしました。
白い時計は有彩色の背景にすると映えてくれます。(今見ると影のグラデがなんか汚いですね。。)
ついでに作った普通にLED部に窓穴の空いたバージョン。意外とこれも良いかも。こちらの1972年発売の世界初のLCDモジュールを搭載した液晶デジタル時計を丸くした感じですね。
ということで、STL書き出しをし、以下の3パーツを3Dプリント出力の依頼しました。
で、1週間ほどして出来てきた3Dプリント外装です。CGの様につるつるではありませんが、これはこれでさらさらな粒状感が良い感じです。
UTDESIGN のロゴも思ってたよりも出てくれています。
消灯状態。何もない時計。
点灯状態。コロンは常に点滅しているので、タイミング合わずに撮影すると下の画像の様に消えてます。
全体像。この時計の為にアリエクで白いApple Watch風のシリコンベルトを267円で購入しました。
裏面です。4つ足が膨らんでます。バネ棒は3Dプリントのケースに開けた穴に固定されているので、力を加えると外れてしまうでしょうね。実用を考えたらバネ棒固定部だけ別パーツの金属の3Dプリント出力品にしないとダメでしょう。
上カバーを外した状態。結構ぴちぴちに詰まってます。
Apple Watchと。でかいはでかいですが、足部を除いた本体の厚さは同じくらいです。
下は以前に作成したDIGITRENDの3Dプリント出力品(こちらでご紹介)をLEDの上に置いてみた状態です。ケースの厚さ1mmのところではこの位時刻が透けて見えたので、今回もケースの肉厚を同じ1mmにしたので、同程度の透け具合になるかと思いきや、ここまで透けて見えませんでした。同じナイロン材なのですが、より白いナイロン材が新しく出てたので(このDIGITRENDを作ったナイロン材は少しベージュっぽい色でした)、今回はその白いナイロン材を選択したら、素材に白い顔料が多く入っているからか、透け具合が減ってしまいました。もう一度、これと同じナイロン材で作ってみますかね?
で、ついでに作った窓の穴あきバージョンとオリジナルの透明ケースと。
LEDが直接顔を出しているので当然のごとく、くっきりと見えます。
消灯状態。
これはこれで良いですね。そもそも防水性など考えてないので、窓は穴なだけでLEDパーツがそのまま顔を出してます。
PIETER DOENSENさんの本に掲載されていた世界初のLCDモデルのELVIAブランドのモデルと。私のZODIACのモデルよりもこちらの方が窓が四角くて近いですね。
以上、電子工作キットの腕時計の外装を3Dプリントで作ってみた事のアップでした。また別バージョンも作りたくなったので、出来次第また追記します。
2025.9.6.追記・・・透明のアクリル素材でケースを3Dプリント出力してみましたので、追記します。形状はほぼ白い3Dプリント出力物と同じで丸くて四角くてつるつるです。
出力したままだと3Dプリント出力時の積層痕が出てるので、それを研磨してここまでクリアになってきました。端の方は磨ききれてないので、白っぽいです。
消灯状態。もう少し縦壁を磨けばよかったですね。おもて面はかなり磨いたのですが、透明なので裏面も磨かねばならず、、、現状こんな感じです。
裏カバーは全く研磨していませんので、こんなモアレ状態に積層痕があります。
オリジナルの四角いケースと白ケースと。
Apple Watchと。研磨は必要ですが、透明素材の3Dプリント出力も意外といけることがわかりました。今回はアクリル出力でしたが、クリアレジンでもいけるかもです。
で、ついでに電池の両サイドに隙間があるので、エレキなパーツやコードを適当に貼り付けてみました。左の基板は2軸のジャイロセンサーです。本当にこの基板組み込んでオートコマンド機能を追加したいです。
で、カバーを閉じてこんな状態。スターウォーズ エピソード1のC-3POみたいに、もっと適当にパーツを詰め込んでジャンクな感じにした方が良かったかも。
ケースを更に磨いてとりあえず出来ました。結構良い感じです。オリジナルのキットもこのデザインのケースを同梱したらもっと売れるんじゃないですかね?
以上、透明3Dプリントケースを追加で制作した事の追記でした。