TIME RECORDER / JUMP HOUR

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1970年代の手巻きの機械式のメカデジです。文字板にはTime Recorder Swissの記載があるのですが、メーカー名が不明です。いろいろ検索し、BASISの可能性が高いのですが今一つ確証の持てる情報にありつけてません。CRAZY WATCHESさんのこちらのサイトでは同じムーブでデザイン違いのモデルが紹介されていますが、そこでもメーカー名の記載はありません。ケース左右幅は実測44.4(リューズ含まず)mm、上下37.9mm、厚さは14.7mm、ラグ幅は22mmと、シンプルながらかなり大きめな本体です。

この時計の見所は時刻表示の分にあります。通常メカデジは時と分、それぞれ1つの円盤が回転して時刻表示をするのですが、この時計の分表示は以前にこちらでご紹介しました、DERBYのエレキメカデジの様に、分の10の位と1の位別々の円盤が回転して表示する様になっており、分の表示も時と同等に大きい数字で表示されています。私はDERBYのモデル以外でこの表示方法を持つメカデジを見たことがありません。(ランゲのモデルなど、アナログ時計な出で立ちで同様な分表示をしているものはありますが)

下はDERBYのメカデジでご紹介した画像です。通常のメカデジは左の様に、分は1つの円盤で目盛りを読ませる表示ですが、今回のモデルは右のDERBYのモデル同様、分も大きいデジタル表示となっており、同じ2時13分でも圧倒的に時刻が見やすくなっています。

ケース中央部はヘアーライン仕上げで、上下の湾曲したテーパー面は鏡面仕上げになっています。(こういう外装はいろいろ反射して撮影しにくいです。)

左右も鏡面仕上げです。重さもラバーベルト込みで94gと結構あります。

シンプルな背面。

腕に巻いた状態。でかいです。

タイムラプス撮影をしてみました。分の1の位はじわじわと回転していくのですが、分の10の位と時表示はジャンプアワーな動きをします。

同様な時刻表示のDERBYのエレキメカデジと。ブルーメタリックの文字板など、結構似た感じです。

正面から。DERBYのモデルが小さく見えます。右の今回のモデルもジャンプアワーではあるのですが、分の1の位はじわじわ回転していくので、分もピシッとジャンプアワーな動きをするDERBYのモデルの方がデジタルな時刻の見やすさでは上になります。右のじわじわ回転する方がおおよそ何秒位かはわかる(下の画像だとおおよそ8時43分30秒を過ぎたくらい、など)という点では良いかもですが。

どちらもかなりのボリューム感です。同じシルバー色の外装でも色味が大分異なりますね。

最後に斜視をもう一度。シンプルでカッコイイです。

以上、分も大きくデジタル表示をする、珍しいメカデジのご紹介でした。(2023.6.18.)

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