SANDOZの「レトログラードでないのに文字板半分で時刻表示する時計」です。時計としての機械の動き方は通常の時計と変わらないのですが、長針、短針それぞれが前後両方に色違いで伸びており、文字板上に現れている針の色と同色の数字を見ることにより現在時刻を知ることができます。白い丸は秒針でこの秒針だけは360度常に見えています。下の画像だと4時36分58秒ってとこでしょか。ぱっと見で時刻が分りづらいので、この時計を腕に巻いている時は結局iPhoneで時刻を見ていますw
ケースデザインにはいくつかバリエーションがあるのですが、このモデルが一番パキッとしててカッコイイかと思われます。
これはオリジナルベルトなのですが、セイコーの銀パラVFAの様に本体のケースデザインに合わせてセンターでパキッと折れた造形だったらよりカッコ良かったと思います。けど、これでもシンプルで十分カッコイイです。
6時位置には縦に曜日と日にちを表示する窓があります。
本体上の方から文字板を見るとガラスの黒裏面印刷の下に隠れた反対側の針が見えます。(6時位置に針が来た時は丸見えにはなるのですが)蛍光色の黄緑とピンクっぽいオレンジも退色せずに綺麗です。蛍光色系は退色しやすいのであまり日光とかにさらさない方が良さそうですね。(下の画像はかなりピンクっぽく写ってますが実際は他の画像の様にもう少しオレンジに近いです。)
リューズにはSマークがあります。
バックル部にはSANDOZの刻印があります。裏蓋には青いシールが残っていますが、だいぶ剥げてきています。
こちらは上のモデルを入手する前に持っていた、別のduplexです。(革ベルトはオリジナルではありません。)曜日、日にち表示がこちらは黒地に白文字です。
右のモデルの針はかなり退色しています。
更に以前に入手してたデッドのケースのみ(画像上の方に置いてあるもの)を今回のモデルに移植しようとしたのですが、ベルトを外すのが思いの外難しく、諦めて現状のままとしました。まぁ、現状のものでもかなり綺麗なので、そのうち傷付いてきたら交換しようかと思います。
ムーブメントです。25石で綺麗な機械です。
以前に入手した方の文字板です。針、文字板の全貌はこんなですが、やはり針はかなり傷んでます。
最後に同様な時刻表示手段の他社の時計と。左はさらに古い偽エルメスのモデル、右は現行品のVOID WATCHESのクオーツの時計です。
以上、SANDOZのduplexのご紹介でした。最近は同様の原理で時刻表示をする時計が増えてきてますね。以下にアマゾンへのリンク張っておきます。
2020.11.6.追記・・・インスタにアップしたタイムラプス動画です。(画像タップで1回再生した後に出る「Instagramでもう一度見る」をタップし、インスタで見て頂けるとくるくる回ったループ動画でご覧頂けます。)
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以上、タイムラプス動画の追記でした。
2021.2.23. 追記・・・バラしてケース3つ、ムーブメント2つからベストな1本に組み上げましたので追記します。まず、バラす前に撮影したオリジナルベルト付きの1枚。相変わらずカッコイイ。
バラした状態。
文字板拡大。相変わらず不思議な文字板です。
ムーブメントは最初に入手したものは金メッキされているものでしたが、後から入手したものは金メッキが施されていませんでした。
ムーブメントに刻印があり、どちらもETA2879でした。
組み上げた状態。オリジナルの金属ベルトは一度つけるとものすごく外しにくいので、とりあえず革ベルトにしました。結局ケースがより程度の良いものになっただけで、ぱっと見ほとんど変わりませんw (ほんとはデイデイト表示を下地が黒いものに変えようとしたのですが、結局このままとしました。)
以上、バラした状態の画像の追記でした。