3Dプリンターで作ってみたもの、色々。

以前に3Dプリンターで作った物たちを制作工程も含めてざっとご紹介します。(ほとんどが2013〜2015年位のFDM方式の3Dプリンターが出始めた頃に作成したもので、旧ブログからの記事の転載になります。)

まずは上の画像左上の娘を全身3Dスキャンしたデータを使ってiPhoneスタンドを作成したもの。下は娘を3Dスキャンしている様子。

3Dスキャンに使用したのは、こちらのiPadに装着するStructure Sensorです。

データをライノに持っていき、iPhoneのスタンドとしてのサイズ感を調整。スリッパ履いたままですね。

iPhoneスタンドとしては手の位置はもうちょい上にしたいところでしたが、娘の3Dスキャンしてる間の数分間じっとしてる限界としてこれが上限でした。

3Dプリント出力。サポート材が腐海の森にいたかの様な、すごいことになってます。(当時はBONSAI LabのFDM方式の3Dプリンターを使用していました。)

サポート材をバキバキ取って完成。意外と大きいです。

iPhoneを置いた使用状態。ちょっと足がかわいそうですかね?

背面。設置面が三角形なのでバランスが心配でしたが、大丈夫そうです。

拡大。ちゃんと両手で支えています。

次、オリベッティーのバレンタインの赤バケツの様なiPhoneケースです。下の画像のソットサスデザインのタイプライターの収納ケースの様なiPhoneケースを作ってみたものです。

CADで検討中の画像です。

取っ手のついた蓋はヒンジで開閉式にしようとしていたのですが、面倒なので、、、

とりあえず別体で出力。

完成品。赤いフィラメントが無かったので、こんな色で出力したのですが、どうも既視感あると思ったら、昔のスライムのケースの様です。

で、蓋をどうしたものかと検討しているうちに、

結局一番簡単な手段で開口部の縁に付ける様しました。3Dプリンターの高さの上限から、イマイチ高さが取れなかったのですが。

で、出力。今度は塗装前提で白で出力。それにしても当時のプリンターは積層目がすごいです。

サフェーサー吹いてパテ埋めなどをし、研磨して塗装して完成。しかし、取っ手部がイマイチです。

だったら、専用のiPhoneケースを作ってそこにこんな取っ手を付けたらどうよ、等検討していましたが、だんだんモチベーション低くなってきて、ここまでとなりました。

次、たけのこの里トレイです。(以下旧ブログからそのまま転載です。※マーク部のみ追記しています。)

突然ですが、たけのこの里ってすごく食べにくくないですか?箱を開け、中の袋を開けて食べるのですが、どうも開口部が狭く、たけのこ同士も雑多もに入っていて、パソコンやりながらつまむにはどうも食べにくいです。ちょっと溶けてくるとチョコが手に付き、3Dマウスも触りにくくなってきちゃうし。

という訳で、もうちょっとなんとかならんか?と思い、着手しました。まずはたけのこの採寸とか、何個入っているかの確認。個数は32個でした。(※現在(2023.12.25)は30個でした。いつの間に2個減ってますね。)

で、ざっくりたけのこの形状を3D入力し、個数分コピーし、(以下CAD画面のキャプチャーです)

最低限の直方体の箱に収まる様にし、

出来ました。「たけのこの里トレイ」です。たけのこの里を下向きに収納し、上に出ているクッキーの部分をつまみ取り食べる事により、手にチョコを付けることなく心地よく食べる事ができる様になるはずです。形状は卵パックみたいなのも考えられますが、CUBE(※当時の3Dプリンター名です。)で出力予定なので、極力単純な箱にしました。

で、更にその収納状態でそのままたけのこの里の箱にちょうど収まります。素晴らしい!下の画像の半透明の直方体がたけのこの里の箱の大きさです。たけのこの里の箱って、本当はこういうパッケージにする予定で決まった寸法じゃないんですかね?と思われる位、ぴったりです。

で、早速CUBEでプリントアウトの為、データをCUBEのアプリに持っていったら、、、がーん、なんと左右幅がデカすぎてトレイに乗らず、このままの大きさではプリント出来ないことが判明。

どうしたものかと悩んだのですが、、、結局パッケージの収まるのを優先し、1列削除した大きさにすることにしました。下の画像、手前のものがそれです。7x4列で28個収納で4個余っちゃうのですが、、、しょうがないです。

で、この寸法で今度はギリギリ大丈夫でしたので、プリント開始。で、途中まできて今度は別の問題が発覚。なんと、端の方が反ってきています。がーん。

約9時間もかかって出力完了。とりあえず上面は平面を保っていますが、、、

底面側は思いっきり反っています。正確には反るというより、上面は平面を保っているので収縮してきたという感じです。(※当時の3Dプリンターは設置面積の広いものの出力時の底面のそりがずっと悩みの種でした。)

気を取り直して、底面は見なかったことにして、とりあえず目的のたけのこを収納。この見事な整列さ、気持ちいいです。これは食べやすそうー

4つ余っちゃうものの、とりあえず形にはなりました。

たけのこを収納したまま、箱に収納。素晴らしいー オリジナルのパッケージもこうすべきなんじゃないですかね?

収納部のざくり具合はこんなです。データ上はたけのこの寸法プラス1mm位オフセットした円錐形の穴ですが出来上がりはほとんどぴったりでした。

で、早速この状態で食べてみたのですが、、、食べ易すぎてあっという間に食べ終わっちゃいましたw もしかして、たけのこの里のパッケージの取り出しにくさはヤクルトが一気にすぐ飲み終わってしまうのを防ぐ為にあえてくびれた形の容器にしているのと同じ理由で、取り出しにくくしてるのかも!?とさえ思えました。この食べ易さはやばいですw

ということで、手にチョコが付く事無く心地よくたけのこの里が食べられる様になったので、目的は達成されました。めでたしめでたし。(最初に袋から全数出してトレイに一個ずつ入れなければならないという面倒くささはありますが)

・・・違う3Dプリンターで出力すれば、大きさの制限もなく、最初の全数収納出来るオリジナルのサイズで出力出来るでしょうし、反ることも無いかと思われますので、機会があれば違う3Dプリンターで出力して完成させたいと思います。・・・以上、たけのこの里トレイを3Dプリンターで作ってみたお話でした。

※引き続き、次はその後バージョンアップした、たけのこの里トレイ2号の話です。

どうも前回作ったたけのこの里のトレイが底面が反ってしまって悔しいので、反らない形状にしたバージョン2を作りました。

上は完成状態ですが、まずは上の形状を作るべく、3D CADでモデリング。たけのこを包む最低限のコーンを並べてます。

反るのを防ぐ為、底面の接地面積を極力少なくすべく、いわゆる卵パックの様な構成にし、データ作成。結構カッコイイ。

裏面はこんなです。点で接地するのでこれなら反らないはずです。(って、私はどこに向かっているのでしょう。。)

卵パックっぽく白で出力して完成。反ってません!コーンの形状に段差が出来てしまいましたが、ほぼデータ通りでいい感じです。肉厚はもっと薄くした方が良かった様です。

で、早速たけのこの里を並べるの儀。必要最低限のトレイにきちんと並んで気持ちいいは気持ちいいのですが、、、どうもただの四角い箱に刺さって並んでいる前バージョンの方が私的にはぐっときます。苦労した割には量産型っぽすぎる(ありがちな形っぽい)んですかね?うむむ…

参考までにきのこの山も入れてみましたが、、、なんか、おぞましい感じになりました。草間彌生さんの初期の作品の様です。きのこの山ってこんなに作りがラフでしたっけ?

・・・肉厚を薄くしたりデザインを変更した次バージョンも考えられますが、これまで撮影の為にたけのこの里を既に3箱も買っており、食べ飽きてしまい、しかも久しぶりにきのこの山を食べたら「おぉ、ちゃんとチョコを食べてる感がして、こっちのが旨いじゃん」と思えてきてしまった=モチベーションが下がってきてしまった、ので、きっとこの続編はもう無いと思われますが、、、そのうち、3Dプリンターデータ共有サイトに.stlデータをアップするかもしれませんので、その時はまたお知らせします。以上、たけのこの里トレイバージョン2を作ってみた、のアップでした。(※ということで、たけのこの里トレイの記事の転載はここまでです。)

 

次、Pebbleの充電スタンドです。どうもスマートウオッチ系は充電スタンドを作りたくなります。

サイドビューです。充電ケーブルは側面から底面に回り込ませ固定しています。

こんな感じで充電ケーブルの接点部があります。

使用状態です。

ライノでの検討風景。

Pebble TIME2とPebble 2に対応していました。精度が違うので、FDM方式用のデータとDMMでのナイロン出力用とでは微妙に寸法を変えていました。

これはDMMのストアで販売もしていました。体積=価格なので、なるべく最低限の体積で作る様にしました。

ということで、大分長いページになってきてしまいましたが、以下はその他3Dプリンターで作っていたものをざっくりご紹介。

まずはコップのフチ以外では置き場に困ってたコップのフチ子さんの椅子。

Apple Watchが出る前に作ったApple Watch、その1。

その2。

アスペクト比 1:4:9の箱、モノリス。

SYD MEADさんと打ち合わせ時の手土産にもしたMEADさんのサイン。(MEADさんにはもっと綺麗できちっとしたDMMでナイロン出力したものをあげました。)

禁断の両側にポッチのあるレゴブロック。

等々。。どれも当時のFDM出力の積層痕や粗さがつらいですね。最近の3Dプリンターならもっと綺麗に、フルカラーで出せますね。。以上、昔作って遊んでた3Dプリンター出力物のご紹介でした。(2023.12.25.)

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