Apple VISION PROを被ってきた

昨日(2024.6.28.)、AppleのVISION PRO(サイトはこちら)が日本でも発売となりました。1週間程前にデモの予約が開始され、発売日の予約がとれたので被ってきましたので、画像をざっくりアップします。

渋谷のショップだったのですが、デモは別室に案内されるのかと思いきや、ショップの2階の店頭のテーブルで店員1人がついての30分程のデモでした。下の画像、奥のテーブル2つがVISION PROのデモ用だった様です。

少し待った後に席に案内され、手元に届いた状態のVISION PRO。前面には保護カバーが付いた状態です。第一印象は思ってたより小さい、でした。サイトで被っている黒人の方の頭が小さかったのか、もう少し大きいイメージがあったのですが、わりと小ぶりでした。

カバーを外して手に取った状態。重さはまぁ、こんなこんかなという印象。やはりフロントヘビーにはなりますね。

頭頂部にも回るバンドが付いており、やはりこれがないと辛いですね。

バッテリーはアルミ外装で初代iPhoneの様な感じです。

顔に接する部分はHMD系の体験では必須アイテムの忍者マスクに相当する不織布の様な専用のシートがぐるっと貼ってあり、忍者マスクなどよりもスマートに体験することができます。このあたりはさすがAppleです。また体験を待ってる間、眼鏡使用者は店員に眼鏡を渡して専用のマシンでその眼鏡の度数を測り、その度数に合った接眼レンズをつけてくれます。ので、眼鏡は無しで被ることになるのですが、席に案内され、VISION PROが席に届いた時にはそのレンズも装着された状態で届き、新しい不織布シートも貼った状態で、非常にスムーズに体験できます。

被る前に記念撮影。

で、肝心の体験ですが、ほんとすごいです。これまでのHMDはみんな吹っ飛びます。片目4K解像度は若干暗めですが、ほんとクリアで、3DCGの恐竜の映像は、画面から飛び出し顔が近づいた時など、ほんと鼻息を感じられるほどです。誕生日でケーキのロウソクの炎を消す3D動画なども消した煙と息がこっちにかかる様な錯覚をおぼえるリアルさです。
全画面風景の映像の時は自分の手はリアルな手が見れるのですが、その手の切り出しは意外と余裕をもった切り出し具合でした。ギリギリを攻めるというよりは手の輪郭プラス数ピクセル余裕を取った切り出し具合で、境界はジャギってるというよりはもやっとぼかしている感じで、常に手の輪郭から微妙にオーラが出ている様な見えでした。また視線で選択、指のタップ(画面のタップでなく、人差し指と親指を合わせる所作)で決定、は大抵うまく反応しますが、タップ&左右スワイプでの画像送りなどの反応はイマイチな時が時々ありました。
基本MRなので、見てる映像はスルー画のアップルストアの2階なのですが、そのアップルストアの机上にsafariの画面を出したりするのですが、いやもうこれ、ほんとに机に1cm位の厚さの巨大なすりガラスを乗っけてそこに映像出てるだろ、な見えで、空間コンピューティングの言葉に過大表現な感じはしませんでした。あとはやはりフロントヘビーなので、おでこに密着したVISION PROが徐々に下がってきて眉毛が押し下げられてきて目が細められてくるので(これはヘッドバンドをもっとキツめにすれば良かったかもですが)、更なる軽量化を期待したいですね。外付けバッテリーを後頭部のバンドに固定できるアクセサリーとかあるとバランス良くなりそうですが。
難点と言えば、iPhoneを起動しようとしたらフェイスIDが機能しないのが唯一の難点と言えば難点でした。まぁ、ビジョンプロ被ってマスクもしてたので当然でしょうが。また、体験時はHMD部前面に出る自分の顔の表示はしてくれませんでした。その状態で写真を撮って頂きたかったのですが、それは残念でした。短いデモ時間で顔のスキャンの仕込みも面倒ですし、体験者からは見えませんし、まぁ、これはしょうがないですね。

で、デモも終わり、ビジョンプロ外すと、「あぁ、世の中明るい」と感じられました。これはスルー画の映像が暗めだったからでしょうが、これはあえて目の疲れを軽減する為に暗めの設定にしているからかもしれません。

最後に、1階での展示はこんなでした。HMD部もバッテリーも固定され外すことはできません。しかし、このクリーンなディティール、良いですね。最近はキープコンセプトなだけで、チャレンジャブルなプロダクトデザインからすっかり遠のいているAppleですが、まだこんなデザインを出す事ができたのですね。

以上、AppleのVISION PROを被ってきた事のアップでした。「凄い」は慣れてしまうので、あとはいかに軽量化、低価格化できるか、が勝負ですね。

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