ロンジンの1970年代の音叉時計です。私はロンジンの時計を入手したのは今回が初めてで(ウィットナーの時計は所有していますが)、おそらくこの様な音叉時計でなければロンジンブランドの時計を入手することは多分(今後も)無かったかと思います。「一見、極めて普通なロンジンの三針時計っぽい、けど音叉」、「一見、極めて普通のデザインっぽい、けどインデックスバーの内側の赤い差し色が効いた普通でないデザイン」に惹かれ入手した次第です。ほんと些細なことですが、この赤い印刷があるのと無いのとではデザインの印象が全く異なり、「ここにこの赤い差し色を入れるんだと決めたデザイン的な判断」に惹かれて入手したと言っても過言ではありません。
逆に、6時位置には音叉のパーツを模した風なマークとイマイチ垢抜けないフォントでULTRONICと記載されているのですが、この「老舗のロンジンによる、こなれて無い感のするエレキな演出」もまた良きです。
このモデルには秒針が赤いモデルもあるのですが、秒針は黒い方がインデックスバーの小さい赤い差し色が活きるかと思います。また、意外とロンジンの音叉時計はデザインバリエーションがあり、これとは全く雰囲気の異なる丸いケースでスペーシーなデザインのモデル等もあります。そう考えるとウィットナーブランドの音叉時計が無いのが不思議です。(ウィットナーとはロンジンによるアメリカ、カナダ市場向けのブランドです。)
外観はかなりデッドストックに近い綺麗さです。ベルトはオリジナルではありません。
シンプルな背面です。
裏蓋を開けた状態。音叉のムーブはカッコイイです。相変わらず「プーーーーン」と音を発しています。
腕に巻いた状態。極めて普通です。
動画も撮影しました。窓際でのかなり適当な撮影ですが、ケースのピカり具合、秒針のスイープ運針具合はお分かり頂けるかと思います。
最後にもう1度斜視を。夜光と黒の2色の針もカッコイイです。
リューズはかなり突出してますね。
以上、ロンジンの音叉時計のご紹介でした。(2022.5.1.)