RAGEN / SYNCHRONAR 2100の3Dデータ化と3Dプリント出力

DESIGN WORK
世界一カッコイイ腕時計、RAGEN / SYNCHRONAR2100 をノギスでチマチマ測り3Dデータを起こし、CG作成をし、3Dプリント出力をしたことをまとめてアップします。これまでシンクローナのページやブログのページにアップしていた内容ですが、ここにまとめてアップし直しておきます。(私が作成した時計に関するネタはブログの方でなく、こちらのメインコンテンツの方にアップすることにしました。)
上の画像は採寸し終わって赤くしてざっくりレンダリングかけた状態です。下の画像は3Dデータ化するにあたり、まず現物を3Dスキャンしたものです。基本、現物の採寸を元にモデリングしますが、4隅の3次曲面の形状はこのデータを参考に作ります。
3Dデータ化のほぼ終わった3面+斜視。カッコイイ時計はデータ化してもカッコイイです(当たり前)
完成したデータの斜視。
内部のモジュール部もモデリングしました。スライドスイッチ上下のバネは面倒なので作ってません。

上カバーだけでもカッコイイですね。この4隅の角の丸い部分のモデリングが一番苦労しましたが、そこそこいい感じでできています。

モデリングしたデータのインスタにアップした動画です。

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作成したデータで色々な素材感でレンダリングかけてみたのが以下になります。まずはクロームメッキ化されたビッカビカなシンクローナ。

現存する個体数の極めて少ないブラックセラミック製シンクローナの極上品風。

黒背景で。シン黒ーナってとこでしょか。

正面。ベルトのデータも欲しくなりますね。

同アングルで赤バージョン。こちらは真紅ローナって感じですかね。(すみません)

もしくは某XX専用赤いシンクローナ。

ステンだけどヘアーライン消して研磨したシンクローナ。金属感はイマイチですね、など。

窓の中に見えるソーラーセルのデータも起こして入れたり(現状ないので窓のテクスチャーを粗くしてごまかしてます)、レンダリングもフォーカスの深度をかけてレンダリングするとより本物っぽいCGになりますね。

で、下は故ルイジ・コラーニ氏の描く色鉛筆スケッチ風にレンダリングしてみたものです。メインの光源を青で、逆光気味の下からのハイライトをピンクの光源で入れてます。が、そもそもシンクローナは平面構成なデザインなので、有機的なコラーニスケッチ風にはなりませんでしたが、とりあえずこんなのも作ったりしてました。

で、この3Dデータを元にDMMで3Dプリント出力したのが以下になります。一番廉価なナイロン出力ですが、そこそこ良い感じにできました。

裏面。帯状に凸になっているところもありますが、良い出来です。

ナイロン素材はそこそこ弾力性があるので、上カバー中央の細いリブも結構大丈夫です。肉厚が薄いところは透けてしまうのと、その周辺の急激な肉厚変化のあるところは表面に段差ができてしまうのが残念。3Dプリントではまぁしょうがないですね。

上カバーの裏面もかなりオリジナルに近いです。

オリジナルとの比較。

白x赤の3Dプリントは色味がかわいいです。

オリジナルに3Dプリントカバーも被せられます。ぴったり。

インスタにアップした動画です。

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以上、シンクローナの3Dデータ化とCG作成、3Dプリントの出力までのご紹介でした。そのうち金属3Dプリント出力で、チタン外装のシンクローナを作りたいですね。(2022.4.24.)

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