FOSSILから1990年代初頭に発売された腕時計型の日時計です。当時文字板部分が石の様なテクスチャーのものは多々出回っていたと思うのですが、これは黒いゴム製でベルトには方位磁石もついているダイバーズ仕様になっている、非常に珍しいバージョンかと思います。台湾出張時に空港で購入し、未使用のまま既に30年近く放置していたので、久しぶりに出したらケースの金属部分がかなり錆びてきていました。
日時計でダイバーズ仕様の意味はどこにあるん?海中で日時計とか無理だろ!というつっこみを待っている、一発ネタ的な時計ですね。 ダイバーズウォッチとしての耐水圧という意味ではムーブメント等は何も入ってないので1000mとか余裕なことでしょう。(方位磁石部はだめでしょうが)
使い方としてはベルトに付いた方位磁石を見て、北方向に時計の12時方向を向けて、その時にできる三角に突出した部分の影を見て時刻を知る、という感じです。
時刻を確認する時は文字板が水平になる様に腕を水平して北を向くか、ベルトの方位磁石を参考にするには腕から外して水平なところに置く必要があり、その時点でもう腕時計である必要が無くなってます。
側面から見ると三角部はこのくらい突出しています。そういえば少し前にセイコーの専用すぎる腕時時計展で日時計の提案がありましたね。こちらです。真面目に腕日時計を作るとなるとこのくらいの調整が必要かと思われます。
裏面はこんなです。かなりさびさびです。ムーブメント入ってないのに裏蓋があるのが謎ですw 開けるのを試みたのですが、残念ながらダメでした。
パッケージです。ダイバーズウォッチなディティールは、こういうパッケージのイラストの様なシチュエーションでの一発ネタの為のデザインということでしょう。
パッケージを開けた状態。この様に収納されています。
最後に、そんな野暮な事をと思いつつ、時刻確認してみました。ベルトの方位磁石は気泡が入っていて動きがイマイチでしたので、iPhoneの方位磁石で確認して北を向かせ、時刻は3時半頃なんですが、、、全くもってダメですね。影はくっきりとは出ていませんが1時半あたりにあり、誤差は2時間位ありそうです。原理的には真北をちゃんと向いていれば12時には12時位置に影を落とすかと思いますが。
以上、FOSSILのダイバーズ仕様の日時計のご紹介でした。(2025.6.1.)