ご覧のとおりの巨人の星の星飛雄馬が大リーグボールを投げるシーンのピコピコ時計(機械式でどこかしらずっと動いている時計)です。足の砂の巻き上げ具合から大リーグボール2号を投げるシーンかと思われます。日本の漫画のキャラクター時計は沢山ありますが、この様なピコピコ時計は初めて見た気がします。ヤフオクを徘徊している時に偶然見つけ、私以外だれにも入札される事なく、格安で入手することができました。
星飛雄馬の上げた足がずっとピコピコ動いているのですが、回転軸のセンターが足の付け根でなく、太腿の中心あたりにあるので、微妙に足が胴体から分離される様に動いちゃってます。
箱付き未開封のデッドストック状態でしたが、ベルトの表面は大分ペタペタしてきて剥がれてきています。
そういえばピコピコ時計で秒針があるのも珍しいです。
文字板拡大。舞い上がった砂煙の右側に「ザ」と効果音が描かれています。この「ザ」の入れ具合、星飛雄馬の画風からアニメではなく漫画の1シーンかと思われるのですが、是非この漫画のオリジナルのシーンを探してみたいものです。また、よく見ると大リーグの大に「だい」とふり仮名が振ってあります。
時計自体のデザインは特にひかれる箇所はありません。ラグが妙にベゼルの方まで侵食したデザインで、側面から見るとこの様に本体が上下2分割されるケース構造で、何故か上カバー側にラグを持たせるためにこの様なデザインになっている様です。
背面。ちゃんとスクリューバックでしたが、開けるための6箇所の凹部がかなり浅く、またかなり強固に固まっており、何度か開けるのを試みたのですが、これ以上やると傷をガッと付けてしまいそうなのでやめました。
パッケージです。1960〜70年代のリアルタイムで売っていたビンテージではなく、1998年製の製品です。また市販されたものでは無く、ゲームセンターの景品だった様です。
パッケージ背面のライセンス記載部に1998の記載があります。販売者にはシステムサービス株式会社とありますが、同社製品でやはりゲームセンター向けなサンダーバードの時計も持っていたと思います。(そのうちアップしたいと思います。)
パッケージ側面には他のバリエーションが記載されていました。なんか不思議なセレクトですね。機械式時計はこの巨人の星バージョンだけだった様です。
インスタにアップした動画です。実際はこの様に最初のgifアニメよりも少し速めにピコピコし、秒針も動いています。
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最後に、amazonでちょっと探してみました。Kindle版の巨人の星の無料で読める試し読みの範囲で探してみたら、15巻冒頭のオズマとの大リーグボール2号での対決シーンでこの様なカットを見つけました。アングルは逆ですがかなり近いですね。しかしまぁ、すごい投球ポーズです。
巨人の星の時計を作るにあたり、安価なクオーツムーブでなく機械式で、しかもこんなピコピコ時計を90年代後半に作るというのはかなりハードルが高かったのではないでしょうか。既存の汎用ピコピコムーブがあったにしてもよく製品化までこぎつけたものです。システムサービス株式会社さん、Good Jobです。・・・以上、巨人の星のピコピコ時計のご紹介時計でした。(2021.1.2.)