SYNCHRONARとその格好良さでは、1、2を争うデジタル腕時計、HEWLETT PACKARDのHP-01です。少なくとも計算機付き腕時計としては間違いなく世界一カッコイイ時計だと思います。
1977年に発売された7桁の四則計算を行うことが出来るLEDデジタル時計で、計算機能はもちろん、1/100秒計測可能なストップウォッチ、曜日指定可能なアラーム、タイマー、計算結果など任意な数字のメモリー機能、カレンダー、指定した日にち間の日数表示、曜日検索機能等、トータル36種類もの機能を搭載した腕時計です。
前面には28個もの小さいスイッチが並んでおり、一番下の列の右から一つおきにあるT、M、A、Dの基本的な機能(時刻、メモリー内容、アラーム、日にちの確認)のスイッチは爪で押せる様に少し突出しています。また、一番上の列の左右のSとRのストップウォッチのスイッチは突出はしていませんが、爪で押せる様にスイッチまわりの面とりが大きくなっています。
そんな非常に多機能な時計ですが、基本的な時間の設定などは非常にシンプルです。例えば、時刻を6時30分に合わせる時は6:30△Tと押すだけです。タイマーの場合は、3分のタイマーセット時は:3△Sと押し、Sを押してスタート、表示は1/100秒でカウントダウンを始め、3分たつとアラームが鳴り、同時にカウンドアップがスタートします。
正面からの顔つきは電卓そのものですね。
ケースデザインと一体感のある専用ベルト。
ベルトは特殊な連結方法で繋がってますが、コマ外しは意外と簡単です。
LED点灯時間はパルサーよりも若干長いです。
裏蓋はスクリューバックです。裏面からみても非常にごついです。
腕に巻いた状態。カッコイイです。ベゼルが鏡面なのが効いてますね。
このHP-01には金モデルや前面パネルの色違い、革ベルトバージョンなどいくつかバリエーションがあります。
で、この時計の「電卓」としての素晴らしいところは、この様にバックル部の連結がワンタッチで外せる様になっていて、
更にバックル部には、
この様に小さいスタイラスが格納されており、(これは後にアルバの計算機付きにまんまパクられます)
いつでもすぐに平置きに出来て腕時計から電卓モードにトランスフォームできるところにあります。右の冊子は取説です。
この取説は102ページもあります。奥の黄色いカードも大まかな操作手順の記載された簡易取説です。
パッケージは薄金色に輝く豪華な箱です。
パッケージから出したケース。表面はかなりボロボロになってきました。
蓋を開けた状態。時計、取説、スタイラスペンが収納されています。
収納された状態のHP-01拡大。
専用のスタイラスペンです。先端部分を回転させるとボールペンが出て、後端を回転させるとプラスチックのスタイラスの先端が出てきます。(画像が出た状態)
その他、同梱されている紙類。日本語でも表記されています。
以下、久々にバッテリー交換をしましたので、その時の様子をアップします。まずはバッテリーの切れたHP-01をセーム皮の上に置いて交換準備状態。
裏蓋を開けた状態。バッテリーはSR44Wを3つ使用します。
透明の丸いシートをずらし、金色の接点部をスライドさせるだけでドライバー等使用することなくバッテリー交換をすることが出来ます。
裏蓋を閉め、LEDの点灯を確認。久々のバッテリー交換だと、ちゃんと復活するか、いつもちょっとドキドキです。
取説を見ながら時刻合わせをし無事交換完了。
1975年発売の世界初の計算機付き時計、Pulsarの計算機付きと。(正確にはこのパルサーは後期モデルのCal.902で世界初モデルはほぼ同じデザインでキーレイアウトの若干違うCal.901の金モデルです。)
LED点灯状態。
反対側面から。どちらもそれぞれにカッコイイです。
以上、ヒューレットパッカードのHP-01のご紹介でした。