黄色と青のベゼルが眩しい、シクラのワールドタイム時計、GLOBETROTTERです。文字板外周には世界各国の都市名が記載がされ、その都市名上の三角の黄色が効いてます。時針はオレンジで特徴的な形をしており、それ以外にGMTとニューヨークの時刻(NYT)を指し示す針もあります。
上のHOMEのページのサムネイルに使用した画像は他の時計に合わせて10時8分にしてますが、GMTの針で文字板9時位置にあるAUTOMATICの表記が見えなくなってしまっていますので、針の位置を変えてAUTOMATICの表記が見える様にした状態も下にアップします。針が多いので全ての表記が見える針のポジションが難しい時計ですw(GMTとNYTの針は単独では動かせません。オレンジの時針と連動して動くのみです。)
文字板のインパクトと共に不思議なケースデザインだなぁと思っていたのですが、真正面から見たシルエット的には上の画像の様に非常にシンプルで、iPhoneのアプリアイコンに使えそうな、角Rの大きいましかくケースです。
ケース、リューズとも大分痛んでいます。風防も傷だらけだったのですが、シャコシャコ磨いてやっとここまで綺麗になりました。
文字板拡大。一体で作られたGMTとNYTの針は3文字を串刺しにした様な針になっています。どのディティールをとっても不思議な(オリジナルな)形をしています。
ぷっくりとした背面です。
入手以来、初めて裏蓋を開けてみました。25石の自動巻きの機械が入ってます。
さらに機械を出した状態。文字板内に気になるホコリがあったので、爪楊枝で除去。パッキンも大分硬くなっていたので新品に交換しました。
で、この時計、入手当初は下の画像の様にベゼルの色が抜けきった状態でした。これはこれで良いとは思っていたのですが、やはりオリジナルのカラーリングにいつか戻したいなぁとも思っていたところ、@solaponz_bkkさんから情報を頂き、当時のベゼルのデッドストックを入手することができました。(@solaponz_bkkさんありがとうございました。)
以下、ベゼル交換の様子を旧ブログから転載します。
はるばるポルトガルはリスボンから届いたベゼル。黄色と青の組み合わせが眩しいです。しかしこの輝度の高い色は確かに耐光性は無さそうです。
で、早速交換しようとベゼルを外したところ、思わず「うげ!」と声が出てしまうくらいの汚さでした。オーバーホール等一切せずに50年近く隙間から入りこんで溜まりに溜まった砂埃の様なものでベゼル内面が埋まってました。なんかダンゴムシとか出てきてもおかしくなさそうでしたw
バラして超音波洗浄をかけたいところですが、とりあえず爪楊枝などで掻き出しました。eBay経由で随分前に入手し、もうどこから来たかは忘れてしまいましたが、海外のどこかの国の砂埃ですね。GLOBETROTTERなだけあって前オーナーが世界中を飛び回って入り込んだ世界中の埃かもしれません。そう考えるとこの掻き出された埃も貴重なものに見えてきて、成分分析とかしたくもなりましたw
ほぼ綺麗になり、新ベゼルをはめようとしたのですが、意外と手ではめるのが難しく、結局裏蓋閉め器でやったらぱこっと一発ではめられました。
で、めでたく最初の画像の様な状態となりました。カッコイイ。
屋外で撮影するとまた一層眩しいですね。
このベゼルをご紹介頂いた@solaponz_bkkさんのブログでは同GLOBETROTTERのオーバーホールの様子を詳細にご紹介されていますので、必見です。こちらのエントリーから再生記の1〜7までを順にご覧頂けます。文字盤のバリエーションも私のものとは違うものです。そもそも私のこの時計の機械も調子悪いので、いつかは私も自分でムーブメントをばらしオーバーホールできる様になりたいものです。
以下は@solaponz_bkkさんとお会いした時にお互いのGLOBETROTTERを並べて撮影した画像です。手前が私の、奥が@solaponz_bkkさんのです。
反対側から。文字板のデザインは大分違いますね。
背面。ケース厚も大分違いました。手前の私の方が裏蓋がかなりぷっくり膨れています。
側面。ケース自体も下の私の方が厚みがありました。文字板以外は同じかとおもいきや、ケースの違いがあるのには驚きました。
以上、SICURAのワールドタイム時計のGLOBETROTTERのご紹介でした。