バッテリーが無くなり放置していたパチムーンスウォッチ(こちらでご紹介している、パチスヌさんの黒バージョン)のバッテリーを交換したら、なんとここまでパチだったんか!?な驚きの案件があったのでアップします。
まずはバッテリーが無くなったパチスヌさんの黒バージョン。これのバッテリー交換をしました。
裏返して、
バッテリー蓋を細めのマイナスドライバーで開きます。
特にクリック感もなく(さすがパチ)、するっと外れました。中から顔を出したバッテリーは394でオリジナルと同じバッテリーです。「おー、パチだけどちゃんとバッテリーはオリジナルと同じじゃん」と感心し、早速バッテリーを外そうとしたのですが、バッテリー外周が黒いパーツで面一でピッタリと覆われていてピンセットなどで角をひっかけて取り出す事ができません。ガムテを細く切り、バッテリー上面に貼り付けて引っ張り出そうともしたのですが、びくともしません。さすがパチです。もしかして電池交換等考えてないのでしょうか??(電池寿命前に壊れる前提?)
ならば、ということで裏蓋を開けて交換を試みました。バチはオリジナルと違い裏蓋があり開けることが可能です。側面の裏蓋の合わせ目にガワ開けを差し込み、くいっと開けました。
開けた状態です。裏蓋には一応パッキンのOリングが付いてました。で、バッテリーはムーブメントを保持する外周のスペーサーの黒いパーツにぴったりと埋め込まれた様な状態になってました。なので、裏蓋を開けただけでは何も状況は変わらなかったので、、、
黒いパーツを外し、バッテリーを取り出そうと試みました。すると、バッテリーは黒いパーツ側にくっついて上に上がってきました。そして更に驚いたことに、、、!
なんと!下にももう一個電池が現れました。これは一体!!!???パチのムーブは電池二段重ねの直列2個使いということなのでしょうか???パチクロノはそんなにバッテリー食うのでしょうか???
電池が付いたままの状態で黒枠を外した状態。しかしよくみるとムーブに埋め込まれた方の電池は黒い枠の電池と位置が異なり少し左にオフセットした位置に埋め込まれています。こんな上下ずれた位置のバッテリーでちゃんと上下通電するのでしょうか?しかもバッテリー自体も黒枠の方は394ですが、ムーブ側はLR920(371)です。なんなん???と思いつつ、黒枠を裏返したら、、、
なんと電池部は穴が空いていませんでした。・・・どゆこと?もしかして昔のlipの電磁テンプ時計の様にスペアの電池が収納されているということ???でも電池サイズ違うし??・・・そもそもこのバッテリーのある部分の黒枠、あらためて見ると妙に薄い、てか、どう見てもバッテリーの入る厚み無いぞ・・・!
で、黒枠部のバッテリーの取り出しを試みたら、、、なんとそれは電池でなく、電池のふりをした銀色のシールでした!これは騙されたwww
なんということでしょうwww とりあえずムーブにある本来のバッテリーとシールのツーショット。
取り出したムーブのバッテリーと。しかしなんでこんな事をするのでしょうか???これはきっと、もしもこの電池シールが貼られた、黒いパーツが無かったら、電池蓋を開けた時に穴に対して妙に左にオフセットした型番の異なるバッテリーが丸見えになってしまう=偽物であることがすぐにバレてしまう、という事を回避する為に、わざわざオリジナルと同じバッテリー型のシールを作り、そのシールを電池蓋の穴の位置に合わせて貼った黒いパーツでムーブを覆ったのではないかと思われます。・・・パチな本体デザインに加え、バッテリーまでパチを埋め込むとは、、、このパチ根性にはあらためて驚かされました。
ちなみに、同パチスヌさんの白バージョンも同様のシール付きでした。しかしこれは騙されますよね。
で、パチにもいくつかバリエーションがあるみたいなので、試しにこちらのパチアポロ8さん(こちらでご紹介)も開けてみました。
電池蓋を開けた状態。偽電池シールは無く、素直にムーブに埋め込まれた、オフセットしたバッテリー丸見えです。
裏蓋を開けた状態。ムーブを抑える枠は半透明でパチスヌさんのものとは異なり、まぁ、通常のスペーサー枠、といった感じです。
パチスヌさんの方が後に発売されたものなので、パッテリー蓋を開けた時の見えの対策としてシールを貼り一見オリジナルと同じに見える様なバージョンに進化したのではないかと思われます。パチも進化してますね。
・・・と、ここまで記載してwebをいろいろ検索したら(先に検索してからネタにしろ、ですが)、いろいろ出てきますね。シールでない、偽バッテリーの入っているものとかもある様ですw 以上、パチムーンスウォッチの電池交換をしたら驚かされたことのアップでした。(2025.5.10.)