BRADLEY / BALLERINA

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BRADLEYの1956年(68年前!)発売の手巻きの機械式時計のバレリーナ時計です。バレリーナの足で時刻を表示しています。太い足が分針、細い足が時針で上の状態で3時39分です。

もう、随分前からこの時計は探していたのですが、あったにしても機密性皆無なチープな作りの60年以上前の時計、しかも想定されるユーザーは扱いの荒いお子様なので程度の良いものは中々出てこず、今回やっとこのくらい程度の良いものが出てきたのでポチッた次第です。ベルトはオリジナルではありません。

ブリキのおもちゃの様な板金をプレスした様なケース構造で、ラグもその板金1枚分の厚さしかありません。ラグ幅は15mmです。リューズを巻くととりあえず動いてはくれますが、リューズはグラグラで時刻合わせもかなり硬い回し心地でいつ壊れてもおかしくない状態です。
で、時刻を示しているバレリーナの足ですが、よく見ると右側の細い足のパーツは裏返しの方が良い気がします。現状、足の甲が上向きになってるっぽいのですが、裏返して足の裏が上を向いている風にした方が自然な見えになる気がします。

で、この様に両足が下を向いてる分にはエレガントな感じで良いのですが(そもそも足で時刻表示をするなど、行儀が悪い気はしますが)、

この様に足が上向きになるととても辛そうです。こう見ると足の回転軸の中心に対して文字板のバレリーナの体の印刷はもうちょい上でよいかと思います。

白パチスヌさん(こちらでご紹介)と並べるとこのくらい。小さいけど同Bradleyの首振りミッキー 時計とかと比べると大きめです。

キャラクター時計の洋書(Comic Character TIMEPIECES)に掲載されている同モデル。この写真を初めて見てシビれて以来、ずっと探してました。ベルトはこの様に文字板の水色と同等の色のものが付いていた様です。

で、webを検索すると発売当時の広告やパッケージも出てきます。昔はこの時計に関しては何も情報が得られなかったのですが、最近はちょっと検索するだけでこんな情報が得られてよいですね。左の画像のかなり気合いの入ったパッケージや広告での扱いを見ると、このバレリーナはただのいわゆるバレリーナではなく、ミッキーやロビンフッド等と同等に並ぶ当時何かしらの著名なキャラだったのではないかと思われます。

この時計は1960年代になるとほぼ同じデザインで、足で時刻を指すのをやめ、針が通常の針になり、足もある普通のバレリーナの画像が文字板に印刷されたものになっていきます。何故に足での表示をやめてしまったのでしょう。やはり時刻によってはかなり苦しい体勢になってしまうのでバレリーナがかわいそうとかクレームが来たのですかね?もしくは単純にコストダウン??

ということで、最後にもう一枚斜視を。4時57分だとズサァーッと大リーグボール2号を投げそうな体勢になります。

以上、足で時刻を表示するバレリーナ時計のご紹介でした。(2024.8.16.)

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