昨日のアップルのイベントで新しいApple WatchのSeries 6が発表されました。本体のデザインは清々しいほどの変更の無さで中味の進化で勝負かけてきています。(Apple Watchにはずーっとこのスタンスを続けて欲しいと思います。強いて言えば薄型化くらいはしても良いかと思いますが、バッテリー容量との兼ね合いですね)
で、このイベントの前に日本でもとうとうApple Watchの心電図アプリが認可されたとのニュースが出て、これはこのイベントで日本でもApple Watchの心電図機能解禁、となるかと思っていたのですが、残念ながらそれはかないませんでした。機能としては盛り込まれているはずですので、あとは承認待ちということでしょうが、、、残念です。海外(Apple.comなど)では新たに追加された血中酸素飽和度機能の次に取り上げている目玉機能なだけに、早急な対応を期待したいものです。
血中酸素飽和度計測はfitbitの様に就寝中の自動計測(無呼吸症候群等の検知の目安となる)もしてくれる様で、しかも任意の時に計測出来るのはfitbitには無い機能です。
で私的には新しいフェイスが気になるのですが、今回新たにタキメーター機能が追加されたクロノグラフなフェイス、最初この画像を見た時は衝撃を受けました。これはタキメーター機能搭載と言っても単にタキメーター風ベゼルの『グラフィック』での機能搭載で結果は機械式時計同様、その秒針の停止位置で読み取れというアナログ時計そのままなのかっ!!!???
と思いきや、こちらの画像を見るとちゃんと計測結果がデジタルで出る様でしたね。多分スタートボタンのタップで出るのでしょう。ほっとしました。しかし単位がkm/hでなくUNITS/HRと、タキ「プロダクト」メーターになってます。
一般的にタキメーターと言うと1kmの距離の走行時間をクロノグラフで計測しその結果からその区間の平均時速km/hを表示する機能、だと思うのですが(例えば1kmの走行に30秒かかったとしたらその時の秒針は120を指しているのでその区間内の平均時速は120km/hとなる)、単位がUNITS/HRとなると「タキプロダクトメーター」となり、それは1つ作業するのにかかった時間を計測し、そこから1時間で何回同じ作業ができるかを表示する、ということになります。(物理的なベゼル上の目盛りはkm/hのタキメーターと同じでいける)何故に単位をkm/hでなくUNITS/HRにしたのでしょう、、、デジタルでタキメーター搭載となるとセイコーが80年代にモータースポーツ向けと出したジウジアーロデザインのデジタル時計が「計測距離を任意に設定できる」という、アナログでは不可能な、デジタルならではの画期的なタキメーターを搭載していたのですが、おそらく今回のApple Watchにはそういった機能は搭載されていないかと思われます。ので、「デジタルでタキメーター搭載ならジウジアーロデジタルなことくらいしろよ!」という、私の様なデジタル時計マニアからのつっこみ回避の為なのか?等とも思ったりしたのですが(実際出たらそう突っ込むつもりでいました^ ^)、多分そんな理由でなく、安全性の観点から(平均時速計測となると車やバイクの運転中にタキメーター機能を試そうとする方がきっと出てきそうで危険なので)速度でなく生産性計測な機能としての、UNITS/HRとしたのではないでしょうか?(どうでしょう、Appleさん?)
・・・しかし、ここまで記載しててふと思うと、そう言えばタキメーターベゼルに「単位」まで表記してる時計って実はほとんど無いなぁ、と思い(大抵TACHYMETERやTACHYMETREなどの表記のみ。何目的で使うかはユーザーに委ねられるので単位はあえて記載する必要は無い)、強いて言えばデイトナがUNITS PER HOURと表記しているので、実はあまり深い事は考えずに単にロレックスに倣っただけかもですね。(どうでしょう、Appleさん?)
もしかするとカスタマイズで単位の切り替えが出来るかもですが、まだ発売されていないので、発売後現物確認して何か新たな情報があったらここに追記します。
また今回から搭載されたフェイスにこんなのがあります。Appleどうしちゃったんだ??と思わせるフェイスですが、アーティストのジェフ・マクフェトリッジという方とのコラボの様ですね。(どういうコネでフェイスデザインさせてもらえたんでしょうね? 羨ましい)これがアリだとすると今後著名なアーティストとのコラボフェイスが増えてきそうですが、こういった2次元グラフィックデザイナー系でなくジェネ系(メディアアート系)な方とのコラボでインタラクティブなフェイスが出てくると楽しそうです。WOWさんとか、ライゾマさんとか。
しかし、この目を細いフォントで時刻表示にする案、どうも既視感があるなーと思ったらこれでした。昔ミッキーの耳付きカバー用に作ったフェイスです。
WatchOS 7になりデベロッパー向けには新しいClockKitのフレームワークで色々な事が簡単にできそうですが、それをするにはまずwatchOS 7のインストールされたApple Watch入手からなので(私所有のSERIES 2のセラミックEDITIONはとうとうアップデート対象から外れてしまいました。残念。。)昨日発表されたApple Watchは購入する予定だったのですが、心電計解禁が先送りだったので、ちょっと保留という感じです。
以上、昨日発表されたApple Watchについて、あれこれ思う事、でした。びろーんと伸びるベルトも試してみたいですね。
追記:先ほどAppleのこちらのページを見たらこんな記載を見つけました。
ここではやはりタキメーターに関しては速度計算をするものだとの記載があり、更に下には「統合タキメーター機能」を搭載とあります。だったらやはり単位表記はkm/hにすべきですし、統合タキメーター機能ってなんなんでしょうね?ジウジアーロデジタルを超える何かしら未知の計測をしてくれる機能でもあるのでしょうか??その機能切り替えで単位表記も切り替わる??・・・まぁ明日発売なので、近日中にApple Storeに行って確認してみます。
2020.09.18.追記・・・本日Apple StoreにてApple Watch Series 6の現物を触ってきました。コロナな折、一人15分までの制限付きですが、逆に空いてて店員もマンツーマンでついてくれ、心地よく見る事ができました。で、タキメーターですが、やはり画面タップでスタートストップし、結果が上に出るだけのタキメーターでした。単位はUNITS / HRだけで変更する事はできず、他に画期的に新しいタキメーター機能などはありませんでした。Appleのサイトにある「統合タキメーター機能」とは何だったのか??? カスタマイズで切り替えられる他のベゼル部の機能とひっくるめての統合タキメーター、ということなんですかね? 下の画像は私のセラミックモデルとのツーショット。40mmの赤い(PRODUCT)REDモデルで、文字板の色はカスタマイズでスペースグレイ色に変更した状態です。
また、一体のシリコンゴム製のソロループバンドも試してみました。店頭でサイズを測り、7だったのですが、在庫がなく8のサイズを腕に巻いてみたのですが、私的にはちょっと緩めないい感じでした。多分7のサイズだったらピッタリすぎて腕に貼りつく感じになったかと思います。あまりゆるゆるだと寝てる時の血中酸素飽和度計測が正確にできない可能性もあるので、このバンドを買う時は店頭で現物を腕に巻き、サイズ感を確認してから買った方が良さそうです。下の画像は店頭で手を通してる途中状態です。シリコンゴムの伸び具合は意外とそう伸びなく、ワンサイズ上の8でも手を通す時に[えー、これなんかバンドが取り付け部からブチって取れちゃいそうなんだけど!?」な感じで、かなりきつめに感じました。もしかして私は手首に対して手のひらが大きいんですかね??
で、このソロループバンドはサイズがかなり細かく準備されている様で、こちらからダウンロードできるサイズを図るツールで腕のサイズを測り、自分にあったサイズを入手することが可能です。私は自分のサイズを確認せずに行ったのですが、ストアではその場で測る為の下の様なかなりプラスチックに近い感じの紙の計測ツールをくれます。1つずつ個装されていてApple Watch本体のシルエットの様な部分の裏はシールになっていて、そこを腕に貼りつけてくるっと巻いて指標のところを見るとサイズが分かる様になっています。
指標のところに0を合わせて定規を置くとこんな感じでした。すでに自分の腕周りのサイズをご存知な方ならこれを見るとざっくり自分向けのサイズが分かるかと思います。私は7の後半の方だったので、腕周りはほぼ17cmってことですね。
以上、発売日にApple Watch Series 6を見てきたことの追記でした。(あ、血中酸素飽和度の計測もしてみようと思っていたのですが、すっかり忘れました^ ^)