SEIKO / 6138-8000 etc. Japanese Chronograph

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セイコーから1970年代に発売された、自動巻きクロノグラフの最高傑作、6138-8000です。無駄な装飾的なディティールの一切無い、あくまでも基本に忠実でシンプルなディティールで勝負しているデザインで、私は現在市販されているものも含めて国産自動巻きクロノの中では一番カッコイイモデルだと思ってます。(国産手巻きクロノで最高はカウンタークロノかと思います。)

クロノの上の目は12時間積算、下は30分積算です。数字の入れ方が独特ですが、「機能表記として表示すべきものは全て入れる」というスタンスで良いかと思います。

上品なハイコントラスト具合の文字板です。

ほぼデッドストック状態ですのでベルトも含めフルオリジナルな状態です。

裏蓋には傷防止の青いフィルムがまだ残っています。

裏蓋を開けた状態。機械は23石で21,600振動、クロノグラフ機構はこれの前身となる1つ目クロノの6139(垂直クラッチで世界初の自動巻クロノとなった機械)に12時間積算計を追加した機械になります。自動巻きのクロノは実はセイコーが世界初で発売していました。

こちらはは文字板色の反転した黒モデルの6138-8001です。こちらもカッコイイ。

実際は黒というよりダークウォームグレーといった感じです。

こちらはデッドストックではないので、ケースはかなり磨かれています。

カッコイイですねぇ。

かなり膨れた裏蓋。

腕に巻いた状態。

白黒並べてみました。

カッコイイとしか書き様がなくてすみません^ ^

似ていますが実はディティールはかなり異なります。(後述します。)

話は飛びまして、こちらは友人のI君所有の2本。

非常に程度が良いです。

良いというより、黒モデルの方はケース外装のヘアーラインの入れ直しをしています。

ケースの切削も少し加えており、かなりエッジの効いたケースになっています。

非常にシャープな仕上がり。カッコイイ。

右の黒モデルは裏蓋の刻印も切削で削り飛ばしてます。

私の所有物と。こんなのを眺めつつ飲みつつ語り合う至福のひととき。

で、ここで、6138-8000と8001の違いについて。(注:以下の情報は現状手元にあるサンプルからなので、オーバーホールでパーツ差し替え等の可能性も否めませんので、間違いがあるかもしれません。)
下の画像、上が8000、下が8001です。TACHYMETERの文字の大きさ、タキメーターが600始まりと400始まり、インデックスバーおよび長針短針のデザインの違いと夜光の有無等、良く見るとかなり違います。

ベゼルについて。下の画像、上と中が8000で、下が8001です。上の8000のベゼルは垂直面が厚く、非常にボリューム感があります。中の8000はベゼルが薄くなった分、ガラスのテーパー面が広くなっています。下の8001は本体と一体感のあるテーパーのベゼルになっており、クロノのプッシュボタンと竜頭の突出量も8001の方が少ないです。
厚さはどちらも変わりませんが、ガツンと存在感のある8000、ディティールをより本体になじませた8001といったところでしょうか。製造本数は後期型の8001の方が1年ほどしか販売されなかった様で少ない様です。

と、今回はここで終わるつもりだったのですが、以下、ついでに他の6138系クロノもご紹介します。まずこちら、6138-8020。セイコーのパンダと言えば最近はこのモデルを指す様ですね。この2つ目もカッコイイのですが、画像では分かり難いのですがクロノの目がペターっと艶のある塗装っぽいのと、長針短針のデザインがイマイチ大人げ無いのが惜しいです。文字板には縦のヘアーライン仕上げがされています。

ちなみにセイコーさんは2019年に自動巻クロノ50周年記念として、6138系のデザインをベースとして3つ目化して復刻しており、こちらのサイトでは

「今回の限定モデルのデザインモチーフとなったモデルは、Cal.6139に30分と12時間の積算計を加えたCal.6138搭載モデルの中でも、特に人気のあった縦2カウンターの通称「パンダ」のデザインを採用しました。ダイヤル全体はオリジナルと同じく、縦方向にヘアライン仕上げが施されており、その上を鮮やかなオレンジ色の先端部分が印象的なクロノグラフ針が時を刻みます。インデックスとタキメーターベゼルのマーキングはオリジナルのデザインを忠実に再現しています。」

と掲載しているのですが、その「縦方向にヘアライン仕上げ」の記述と復刻モデルのディティールを見ると明らかに復刻のベースとなったのはこちらの6138-8020なのに、そのサイトでは何故か当ページで最初にご紹介しました61380-8000の画像が掲載されてしまっています。本家がキモとなる画像を間違えてどうする!?(もしかして今だにセイコーさんは気付いてない??もしくは自社製品なのにサンプル持ってなかったのでとりあえず8000の方を掲載?・・・それにしてもその復刻モデル、なんで右の目だけ黒くしなかったんでしょうね。カッコワルイ、ていうかダサイ。。もしかして「マニアは2つ目のパンダが好きなんだろ」とか無駄な気遣いで2つだけ黒くしてたりしてるのでしょうか?? 6138-8000ベースにして3つ目全て黒にしてPROSPEXのイクシーズみたいなマークをやめAUTOMATIC表記を6138並にもっと小さくしていたら38万だろうか買っていたと思います。こういったマニアのツボを抑えどころを理解していない復刻ばかりしてますねぇ。。セイコー、がんばってくれ!)

次、下は同6138-8020の黒バージョンです。これまで長いこと国産クロノを見てきましたが、これと同じモデルはこの現物以外見たことがありません。(金ケースで黒文字板はありましたが)海外モデルであったのかもしれませんが、リダンという可能性もあり、謎なモデルです。

5スポーツシリーズの6138-0030です。このカラーリングが70年代の日本っぽくて良いです。

同5スポーツシリーズの6138-0010。丸々していて大きいモデルです。12時間計のオレンジの部分(0〜30分)に針がある時は30分積算計のオレンジの数字の方を見てね、という理にかなった表示がされています。これは下でご紹介してます6139のモデルと兄弟の様に並べて広告等されていました。

以下は6138では無く、世界初の自動巻きクロノキャリバーである1つ目の6139系のモデルです。セイコーの5スポーツスピードタイマーと言えばこのモデル、という位代表的なモデル6139-6030です。当時のモータースポーツを意識したデザインでカッコイイです。インナーリングはリューズの回転で回せます。

・・・なんか画像のアップが止まらなくなってきました。こちらも同6139系クロノのフジツボの様なケースデザインのモデル6139-7100です。30分積算計の文字が緑でクロノの針が黄色いモデルはよく見るのですが、この全てモノトーン色のモデルは比較的少ないかと思われます。(がっちゃんこの可能性もありますが)

こちらも1つ目ですが、30分積算計と12時間積算計が同軸にある7016-5020、いわゆる同軸クロノと呼ばれるものです。海外向けモデルで日本では販売されませんでした。

同軸の下の黒い針はこの様に稼働していないとほとんど見えませんね。

こちらも海外向け同軸クロノの7016-7000。上のモデルとは対照的なデザインです。こちらは最近ほとんど見かけなくなりました。

さらに同軸、7016-8001。控え目なデザイン。

かなりデザインの似ている6139と。

・・・と、国産クロノは膨大な量のネタがあるので挙げているときりがないので、とりあえずアップはここまでにしておきます。最後にもう一度、比較的まともに撮影できた6138-8000と(こう見ると上の画像はみんなかなり黄色っぽいですね。。)、

何本かの集合写真を。

以上、6138-8000、8001だけのご紹介のつもりが徐々に増えていってしまったセイコー自動巻きクロノ系のご紹介でした。(2021.1.10.)

2022.7.9.追記・・・久しぶりに出して撮影したので画像追加します。6138-8000、やっぱカッコイイですねぇ。

最近は国産モデルから離れてましたが、またこれらを腕に巻いてます。

黒文字板の6138-8001。このハイコントラストが良いですね。

いまだにこれらを超えるデザインの国産クロノは出てきません。

最後に2本一緒に。

以上、久しぶりに出して撮影した画像の追加でした。

2023.2.26.追記・・・また撮影しましたので、画像のみざっと追記しておきます。

以上、画像の追記でした。

2024.2.18.追記・・・国産クロノとしては、こちらに6139キャリバーの1つ目クロノをアップしていますので、よろしければ併せてどうぞ。私的に特別なモデルですので、別途新規ページでアップしています。

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