サンダーバードの時計なのですが、1号とか2号でなく、秘密基地のトレーシー島の形をしている腕時計です。腕時計にすべく四角いっぽいプロポーションにはなっていますが、島の施設はほぼ盛り込まれているかと思われます。市販はされず、ゲームセンターの景品だった様で、以前にご紹介した星飛雄馬のピコピコ時計を作ったシステムサービス株式会社によるものです。
まずディティールを見てみますと、手前のグレーの部分は2号の発進するカタパルトかと思われます。
左の赤いのは3号が頭を出している状態、右の水色は1号の出るプールですね。
横から見た図。かなりの厚さです。この着色はかなり手作業な感じなのでしょうね。
で、時間はこの様に島を上下真っ二つに割って見ます。ボタンでパシッと開くとかでなく、自分の手で上下にスライドさせます。で、開くと同時に電子音でサンダーバードのテーマソングが流れます。開いた島の縦壁にはTRACY ISLANDと印刷があり、この塊が一体何なのか?の説明がされています。
手に取った状態。しかし良くこの「島」を腕時計にしようと思ったものです^ ^ 同シリーズには2号や4号のものもあることまでは確認できました。
島が真っ二つに割れるなんて、シチュエーション的にはラスボスな巨大メカが現れる様な感じですね。
背面です。ビス4つで裏蓋が固定されています。
開けた状態。あまり見かけないムーブです。
ムーブを取り出しバッテリー(SR41W)交換。電子音が流れる仕組みも持っているので大きめなムーブなのだろうと思っていたのですが、蓋を開けると音が鳴る仕組みはどうなっているのだろうと、この状態で島の蓋をスライドさせてみたら、なんとこの時計のムーブからではなく、島の蓋の方からテーマソングの電子音が流れ出し、びっくり。
蓋の方を確認してみたらスライドさせた蓋の裏にネジと音を鳴らせる為のスイッチがあり、音の基板と電池は島の蓋側にあるということが分かりました。下の画像、赤い矢印部分が押されていると音は鳴らず、蓋をスライドさせるとここを押されているのが解除され、音がなるという仕組みになっていました。ここのネジも外し、蓋側もばらしたかったのですが、ネジを外しても蓋のカバーをどうにも外すことが出来ず、断念しました。
最後はパッケージです。2号っぽいカラーリングで三角の窓から時計が見えます。
背面の「使用上のご注意」の最後には「おもちゃなので、通常の時計と同じ正確さはありません。」とあります。汎用クオーツムーブなので、まぁそれなりの精度は出るかとは思いますが。またメロディーが流れるので、JASRACのシールも貼られています。
以上、サンダーバードのトレーシー島の形をした時計のご紹介でした。(2022.1.9.)